ドラマを見たり本を読んだりする時に、フィクションであれノンフィクションであれ地図はなかなか重要な要素です。

フィクション:たとえば『影との闘い』(「ゲド戦記」―Ⅰ)や「ナルニア国物語」「指輪物語」などのファンタジーには物語のリアリティを補完する設計図として欠かせません。

 

『地図と拳』は(タイトルにうたわれているものの)地図は載せていなかったので、私は占領下の満州国と現在の地図、年表を用意しました。

 

摂関政治に関しては系図を作って

北家・房前(ふささき)から俊成&定家に至り、近衛・鷹司・一条・二条・九条・冷泉・京極などにつながる藤原家の流れがわかりやすくなりました。

 

華流ドラマを見るついでに

隋・唐・宋・明の系図、乾隆帝と主な后・妃・賓の名、夏・殷王朝~民国に至る中国と日本を対照した大雑把な年表も加わりました。

東アジアについては『万葉集』との兼ね合いで

前漢+倭+楽浪郡(『史記』『漢書』)~唐+日本+新羅+渤海(『新唐書』『日本書紀』『続日本紀』)までの年表と出典となる正史名を(ついでに天皇表も)記録して、すぐ検索できるようにしてあります。

 

・・・・というわけで、ますます目が離せなくなってきた『両京十五日』も、明朝の系図と地図を眺めながら読んでいます。