『漢文の素養』(加藤徹 光文社新書)では、漢文を自在にあやつる懐良親王によって、日本に対する要求をことごとく握りつぶされ、憤懣やるかたない明の洪武帝(貧農出身の朱元璋=初代皇帝)の姿が描かれていました。

対外的には日本を抑えきれず、倭寇が跋扈する海上もままならず、国内では群雄を支配するのに伸るか反るかの作戦に頭を悩ましていた朱元璋です。

 

この洪武帝の第4子朱棣(しゅてい:後の第3代皇帝永楽帝)を主人公にしたドラマがBSで月・火の夕方に放送中です。2022年制作、思いのほか早い放映ですね。

原題は「山河月明」邦題「永楽帝 ~大明天下の輝き~」

まだ初めのほうで、南京(元の首都)を攻略し、各地の群雄を駆逐して勢力をのばしつつある朱元璋とモンゴル軍の争いなどが中心です。明建国に至る時代には、漢族・モンゴル族・チベット族などが入り乱れ、しかも漢字表記の名前は辛うじて朱元璋一族を知っている程度で、明史などうろ覚えの私には誰が誰やら状態です。

これから朱棣と覇権を争うことになる兄弟・縁戚・臣下・他民族・・・と、ますます登場人物は増えるし、血族はみんな朱姓なので覚えるのが大変そうだゎ。

「尚食」では主人公だった、永楽帝の孫で第5代皇帝になる朱噡基(しゅせんき)も登場するようです。

  キャスト表を参考に(俳優名を除いた)ワタクシ専用系図を作成。

  知っている俳優は映画「覇王別姫」でレスリー・チャンの相手役だった

  張豊毅(チャン・フォンイー)くらいです。