お墓参りは昨日のうちに済ませていたので、別海高校:創志学園0:7のスコアを確認してから、
『あさきゆめみし』×『日出処の天子』展ー大和和紀・山岸凉子 札幌同期二人展ーを見てきました。
女性の方が多いのかと思いきや、結構男性ファンもいらしてファン層の厚さを実感しました。
会場はかつて劇団四季の劇場として使われていた東1丁目劇場で、来年3月31日の閉館まで、文化芸術の公演場所として利用されている建物です。
舞台裏だった場所に原画が展示されていました。
お二人を紹介している初めのコーナーには、手塚治虫さんとの出会いや、大和和紀さんのこども時代を漫画にしたものなどが展示されていました。
お二人は妹世代と云ってもいい団塊の世代ですから、まだまだのどかだった札幌中心部で過ごした大和さんの子供時代の描写は、私と共通しています。特に雪の中を駆けまわったり、馬橇のうしろにつかまって雪道を滑る冬の遊びは、ほんとにそうだったと懐かしく思い出されました。
それぞれの連載時の原画のコーナーは(写真を撮る)ファンでひしめいていたので、あっさりと後ろから見てやり過ごし、お目当ての彩色原画のコーナーを丹念に見ました。
お二人とも、よく資料を読み込んでおり、今更ながらよく考え抜かれた物語になっていると感心しました。主要人物の造形は紛れもなく漫画ですが、構図や背景、衣装デザインなどにデッサン力の確かさや美術(史)への造詣の深さがうかがわれます。
たとえば「浮舟の入水」の場面は、一目見てジョン・エヴァレット・ミレィの「オフィーリア」を連想(説明パネルにも明記)。また、聖徳太子は、弥生美術館でのテーマ、メタモルフォーゼを華麗に表現していて耽美の世界を堪能できました。
残念ながら、企画が急だったためかカタログなどはありませんでしたが、出口のライブラリーコーナーは親切だったと思います。
今回展示された彩色原画にちなむ、こんな動画を見つけました
☆メトロポリタン美術館で開かれた「源氏物語展」(2019年3月5日~6月16日)に
出展された「Dreams at Dawn(あさきゆめみし)」彩色原画作成の様子
☆2016年9月30日~12月25日に弥生美術館で開かれた
山岸凉子展ー「光ーてらす―」―メタモルフォーゼの世界