夕方にテレビNHKでちらりと見たのは「九門口長城」でした。

九門口長城は万里の長城の東端近くにあり、珍しいことに川を渡っています。

この長城は明末に活躍した将軍・戚継光(せきけいこう 1528~1588)が北京の守備をかためるために補強と増築した長城のひとつだそうです。

仕えたのは13代隆慶帝と14代万歴帝で、勇猛にして有能だった戚継光でしたが、晩年は報われなかったようです。

このところ見ている「尚食」は5代宣徳帝の時代に入りました。

後世、明代は賢帝の代は短く、暗君の時代は長かったと酷評されました。

ドラマの宣徳帝は賢帝の誉れ高く、惜しくもその治世は10年でした。

戚継光が仕えた万歴帝は治世48年に及び、暗君の代表格です。

薄給の官僚は清廉とは程遠く、汚職と腐敗にまみれた時代は「薄禄の害」と批判されています。

せっかく頑張って長城の補強と増築に努めたのに、戚将軍は報われなかったのですね無能なトップを戴いて、ほんと気の毒。

・・・・さ、テレビ「舟を編む」を見ようっと!

 

九門口長城は

遼寧省・葫蘆島(huludao)市・綏中(suizhong)県にあります