夏目漱石の作品読んだことある?

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我が家に鎮座しているのは1993年に刊行が開始された「第2次」の全集です。
夫は止しときゃ良いのに《意地でも全部読む》とばかりに、小説ばかりか13巻英文学研究14巻文学論・・・・と進み、ただいま20巻の日記・断片下を読んでいます。
(私は、中学生の時に友人宅の第1次全集を拾い読みしたくらいで、朱色に緑の表紙に憧れてせっかく揃えた全集なのに、全部読んだわけではない)
俳句・詩歌(17巻)、漢詩(18巻)などもブーたれながら読んで、いちいち解説してくれました(朝ごはんのおしゃべりネタ)。
それにしても漱石先生、たいへんな読書量で、イギリスで集めた英訳本も含めた蔵書はすべて目を通していたらしいことがわかります。
(会話はダメだったかもしれないけれど)英語を通して得た欧米についての教養と、書き残された英文の語彙の豊富さたるや!
研究や評論で語られた最新の芸術に関する知識が、あれやこれやの作品にちゃんと反映されているところも凄い。
漱石山房での弟子たちとの会話(『吾輩は猫である』で交わされる芸術論*など)は確かな裏付けがあって成立していることがわかります。
  *迷亭がさかんに話題にするアンドレア・デル・サルトなんて、ねこが聞いた
  たわ言ではなく、イタリア・ルネッサンス期の実在の画家。
  ウフィツィやプラドで作品を見て、これが迷亭くんが言っていたアンドレアか、
  といたく感心したものです。
 
にしても、権威が大嫌いな漱石先生、文部省からの博士号授与の通達をきっぱり断るなんて、ホントかっこ良い、好きだわラブ