先日買った中国語圏の小説がまだ残っているのに・・・・・・。
金曜日の体操の帰りにパン屋さんに寄ったら、いつものパンの焼きあがりに30分ほど間がある、ということで交差点を渡って本屋さんへ・・・向かうべきではなかった
本棚の間をぶらぶらしていたら、まずこんな本が目に入りました。
『平行植物』 レオ・レオーニ 宮本淳訳 作品社 2023年 新装版第6刷
はい、あの『あおくんときいろちゃん』をはじめとする絵本で有名なレオーニの幻の本。絵本ではありません。ながい間あこがれていた奇書で『グールド魚類画帳』や『鼻行類』(2冊とも入手済み)の締めにぜひとも読みたかった本です。
初版は1980年。「はじめに」でレオーニが語るように
「・・・独自の内的理論を持つ想像上の植物に、紙やキャンパスの上で、あるいはブロンズを使って生命を吹き込む努力を重ねてきた。・・・・・偽りの客観性と神人同性同型論的な意味をはらむ、確固とした実質を与えたかった。・・・・」
という目的で、科学的にもっともらしい記述により“妄想としか思えない”植物群を大真面目に論じた、学術書を装った本です。もう、ワクワクします。
つぎに「皆川博子 新たな代表作、 誕生」と帯に麗々しく書かれた
『風配図』 皆川博子 河出書房新社 2023年 初版
12世紀のバルト海交易に関する“書かれなかった歴史”らしい。
『太陽諸島』(多和田葉子)を読んで間もないので、バルト海という言葉に、つい、反応してしまった
そして同じ著者の『・・・図書館』シリーズ完結編となる
『天涯図書館』 皆川博子 講談社 2023年 初版第1刷
最後は直木賞受賞第一作の
『君が手にするはずだった黄金について』 小川哲 新潮社 2024年 第3刷
大枚1枚はたいておつりが500円にならない
さぁて、中国版『巨匠とマルガリータ』(ミハイル・ブルガーコフ)ともいえる
『突囲表演』 残雪 近藤直子訳 河出文庫
は佳境に入りました。感想をどうぞお楽しみに。