2月8日 午後7時~ 札幌文化芸術劇場ヒタル

 

伊福部昭:「土俗的三連画」

モーツアルト:「ピアノ協奏曲 第20番」K.466*

・・・・・・休憩・・・・・

ベートーヴェン:「交響曲 第6番 田園」

 

指揮:広上淳一

ピアノ:伊藤恵*

コンサートマスター:田島高宏

 

ヒタルシリーズは、日本人作曲家の曲と、比較的ポピュラーなクラシックを組み合わせるプログラムになっています。

今回は、北海道になじみ深い伊福部作品とクラシックの鉄板であるモーツアルト&ベートーヴェンでした。

伊福部作品はアイヌ歌謡・リズムをモチーフとしているといわれますが、むしろ、お神楽(祭り囃子)のメロディやリズムを感じました。

  日本人作品というと伊福部、芥川、黛・・・新しいところで藤倉大など

  ポピュラーな作曲家に偏りがちですが、もっと新しい作品も聴いてみたいです。

モーツアルトはオーケストラの音がなんとなくモヤッと聴こえました。

オーケストラに、もっと歌ってほしかった。これはヒタルでいつも感じることですが、ヒタルというウツワの構造と音源の編成の大きさが関わっているのではないかと思います。

それでも、伊藤さんのピアノが柔らかくもキリリと美しくよく響いて、モーツアルトらしさとはこういうものか、と感じ入りました。

後半のベートーヴェンは編成が大きくなり、聴きごたえのある音が立ち上がってきたように思います。

 

聴衆の反応はとても良かったです。

 

オーケストラ・アンサンブル金沢は金沢に本拠地を置くオーケストラですが、現在アーティスティック・リーダーを広上さんが、パーマネント・コンダクターを川瀬賢太郎さんがつとめています。お二人とも札響の指揮者でもあります。

今回の地震によって生活基盤が揺らいでいる石川県(+北陸)とオーケストラへの応援を込めて、広上さんの呼びかけに応えて、能登半島地震の募金が行われました。