連休だからといって別に何の計画もない我が家、映画を検索していた夫が候補として挙げた3つのうち、見てきたのがはじめての韓国映画
「不思議の国の数学者」 2022年 韓国 監督:パク・ドンフン
脱北した数学者ハクソンは元の身分を隠して高校で警備員をしています。その高校は全国から英才を集めて教育するエリート校。特別枠で入学したジウは特に数学が弱点で成績が低迷し、普通校への転校を勧められています。
“朝鮮半島の南北問題・数学と音楽・数の不思議と面白さ・エリート教育”を絡めて物語が紡がれてゆきます。タイトルバックに流れてきたのはバッハの「無伴奏チェロソナタ」、もうこの段階で心が持っていかれました(ワタクシのツボその①)
素数にリーマン予想、オイラーの等式、円周率・・・・きっと数学好きにはたまらないに違いない。そして、出ました!数学(数式)は美しいという数学好きの合言葉。
この映画を見ながら、私の頭の隅には『素数の音楽』(マーカス・デュ・ソートイ 新潮クレストブックス2005年)がチラチラして
素数は代数の原子、RSA(素数を使ったセキュリティ・システム)、フィボナッチ数、素数蝉、ピタゴラスの定理、オイラーとリーマンを結ぶガウス、倍音と分数、素数のリレーetc.
といったキイワードが浮かんできます。
そしてなにより、ゾクゾクしたのは円周率の音楽(ワタクシのツボその②)
良い映画でした。音楽好きにも数学好きにもお薦めします。
チェリストについては知らないので、どなたが弾いているか知りたかったのですが、ハングルが読めず残念ながら不明です。
主演はチェ・ミンシク
悩める高校生:キム・ドンフィ 同級生の女の子:チョ・ユンソ
素数ならぬ「πソング」