お習字で今日初めて書いてみたのは宋時代の大書家、黄庭堅が蘇軾(蘇東坡)の「黄州寒食詩巻」に寄せて書いた「黄州寒食詩巻跋」(題跋:書画の巻末に付ける散文)です。

手本集の裏表紙に載っていて、かっこい~~~い!!!と惚れ込んでしまいました。

墨の濃淡、リズム、筆の運び・・・・草・行体を自在に表現していて、素晴らしい。

実力も無いのに、向こう見ずにもこれを書いてみたいのですが・・・・と申し出ました。

四苦八苦してやっと1枚仕上げました。

ヘロヘロでスカスカな仕上がりでしたが、とても勉強になりました。

王義之と藤原行成(と伝えられる)粘葉本和漢朗詠集を偏愛していて、このお二人を手本にすることが多いのですが、シャープな楷書の王陽詢や無骨な造像記・・・と少しずつ間口を広げてきました。そんな中、今まで敬遠してきた黄庭堅に突然目覚めたような感じです。

”滅多に挑戦する方がいない”という言葉に励まされ、これからも繰り返し習ってみようと思いました。この題跋で黄庭堅が讃えている蘇軾の書にも強く惹かれています。

この二人は、詩人・能書家としてばかりではなく、題跋の文学的価値を高めた文人としても名を残しています。