5日の札響東京公演のお手伝いが終わった後、いつものように博物館・美術館に出かけました。
東京国立博物館(東博)では人間国宝展が終わり、通常展示+支倉常長が企画されていました。
そこで、大発見
ま、そんなに大げさに叫ぶことでもないのですが、<シニアはタダで見られる!>何歳以上かは
現地でお確かめください(なんて、今更隠しても・・・・(爆))
もちろん通常展に限りますが、東博でタダなら、当然、奈良博や京博、九博もタダになるってこと?
ヤッホ~
東博は改装中で、いつもより様子が違っていました。
日本美術の流れという、収蔵品を古代から近・現代へと時代を追って展示。
茶道と日明貿易の隆盛が見られる室町末期(戦国時代)あたりから、俄然面白くなってきます。
(私の関心がそちらに向いているからですが)、で、中に一点見慣れたものが!
れれれ?これ、最近大きな写真で見たけど・・・・、陶器の蓋物。
”色絵椿松竹梅文透かし入り重ね蓋物”古清水(こきよみず)
風炉の頃にこんなので、主菓子をいただけたらいいなぁ。
帰宅して、居間にあるJALのカレンダー3月を見たら、”これ”でした
なぁんだ、予定を書きこむばかりで、図柄をちゃんと見ていなかったのね。
トーハクとトビカンのコラボと銘打った都美術館では、日本美術の祭典の一環として
「世紀の日本画展」で、日本美術院再興100年を記念する展示がされていました。
狩野芳崖の「悲母観音」や大観の「無我」などが展示されていましたが、
むしろ私は、岩橋英遠の「道産子追憶の巻」(道立近代美術館でさんざん見ていますが)や
片岡珠子:面構え「歌川国芳」、萬鉄五郎のアブストラクトな「薬罐と茶道具のある静物」などが
面白いと思いました。
東博で時間をかけたので、こちらはさらりと見学。
以前あった喫茶・飲食のお店が無くなっていました。
上野公園内のスターバックスは好みでは無く、美味しいお茶にありつけないまま、
出光の「板谷波山の夢見たもの」に行くつもりでしたが、くたびれてパス。
とっととホテルに帰り、ホテルでお茶するには半端な時間だったので空港へむかいました。
この間読んでいたのが
「宇宙は本当にひとつなのか」 村山斉 講談社ブルーバックス B1731
中高生向け(?)の、最新宇宙論の易しい入門書ですから、往復の余り時間で読めました。
(まえに、お借りしてさらっと読んでいたせいもありますが)
この本のよいところは、多次元宇宙や超ひも理論などのイメージが描けること。
以前杉本大一郎先生の教科書で得ていた大雑把な宇宙観が、より具体的になりました。
宇宙の晴れあがり、インフレーション、ニュートリノ、超ひも理論や泡宇宙、エネルギーの様態・・・・などなど、薄いペーパーバックスだからこその、肝にして要を得た説明は素晴らしい。
理系の人の文章の巧さを、またしても感じた1冊です。
こういう本を読むと、<読書=文学や哲学などの文系>と限定するのが、いかにもったいないことかという事がわかります。
数学は嫌いだけれど、中高生の頃に出会った「ガモフ全集」の面白さから、目ざめて良かったなぁ
(そういえば、嘗ては詩や哲学と数学や物理学は分離していなかったのだった・・・・・)
そうそう、ボイジャー探査機に載せた歌を歌っていた一人が、ソプラノのエッダ・モーザーで、
彼女の甥が、ワタクシご贔屓の若手チェリスト(の一人)ヨハネス・モーザーくんなのですね。
モーザー家は美男美女の家系らしい(美醜を云々するのは余分なことですが( ´艸`))。