2月28日、3月1日 札幌コンサートホール キタラ
ロビーコンサート
R.シュトラウス:「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」
ヴァイオリン:大森潤子
コントラバス:助川 龍
クラリネット:白子正樹
ファゴット:坂口 聡
ホルン:橋本 敦
トランペット:福田善亮
トロンボーン:中野耕太郎
パーカッション:武藤厚志
シベリウス交響曲シリーズ vol.2
組曲「恋人」
「交響曲 第4番 イ短調」 作品63
・・・・休憩・・・・
「交響曲 第2番 ニ長調」 作品43
指揮:尾高忠明
コンサートマスター:大平まゆみ
「恋人」は、フィンランドの伝承詩歌をもとに作曲された男声合唱曲を、組曲として編曲。
全3曲からなり、「トゥオネラの白鳥」や「フィンランディア」に似た親しみやすい曲調です。
札響の弦楽器の響きを堪能するのに相応しい曲です。札響初演。
「4番」は、前衛的な作風の曲だと思いました。札響では3度目です。
前回のオッコ・カム指揮の時は2005年ですから聴いていたはずですが、特に際立った印象を
持っていません。ですから、今回の演奏を聴いて、あらためて作曲者が<精神的>と呼んだ訳
が分かるような気がしました。
あの、不思議な曲調は3全音の連なりによるものなのですね。
尾高さんの指揮はキレキレで、スウェーデン放送協会ので予習していった夫は、
<おぉ!印象が全く違う。もっと、もっさりしてるのかと思った>と云っていました(^∇^)
グロッケンシュピールの鮮やかな音色が目立ちます。
オーボエの金子亜未さんも活躍しました(尾高さん、亜未ちゃんも立たせなくちゃ!)
「2番」は、「1番」と同じくらい親しまれている交響曲ですね。
滞在先のイタリアで取りかかったそうですが、所謂北欧の透明感だけでは無い明るさを感じる
のは、イタリアの影響なのでしょうか。
内向きな印象の「4番」の後にこれを聴くと、深く考え悩んだあとの解放感があります。
たぶん、尾高さんが曲順に意図したのも、それに近いものでは無かったかと思われます。
こちらは、既に演奏は48回を数えています。
それにしても、札響にはフィンランドやチェコの音楽が良く似合います
東京のサントリーホールでは、ちょっと音にくぐもり(あるいは濁り)が出そうで、札響のクリアさが
巧く出るかどうか心配です。(去年も、一部の感想にそれらしきことが書いてあったような)
キタラの木の曲線を描く壁面から反射される音と、サントリーの武骨な角ばった壁面が返す音
では・・・・。
ともあれ、首都圏のみなさま、どうぞ楽しみにしていてくださいね。
ただいま、<売るためには>聴いておかなければならない、というわけで、新着の
ブルックナー:「第7番」を聴いています。