非リケ女の毎日が技術翻訳

非リケ女の毎日が技術翻訳

元商社OLがフリーの翻訳家に転身。
双子の娘も生まれ、毎日、技術翻訳と育児に追われています。
英語や技術について、それから育児について、いろいろ書きます。

うちの近所だけか知りませんが、

最近、体操教室流行ってませんか?

体操教室のチラシをよく目にします。

 

我が家の子供たちも幼稚園の頃からずっと

体操教室に通っています。

 

ネイティブに「うちの子供は側転やバク転を習っています」

ってどう伝えます??

 

My children are learning how to do a cartwheel and backward somersault.

 

ってとこでしょうかにっこり

 

このsomersault。

日本の学校で使われる英語の教科書には出てきませんよね。

 

子供たちに読み聞かせをしたくて、Little Missシリーズ

全巻を買った時に(セールで照れ

初めてsomersaultという言葉に出会ったのですが、

 

子供たちの英語学習のために買ったOxford大学出版の

Let's Goという教科書にも

ガッツリsomersaultが載ってたんですうさぎ

 

こんな単語、ネイティブの子供たちは

小学校に入る前から使ってるのか驚き!!

 

と衝撃でした。

 

日本で使われる教科書の英語と

ネイティブが幼少期から使う英語のギャップ…

測り知れない魂が抜ける

 

 

somersault以外にも…

 

rapidsってわかりますか?

rapidではなく、sがついたrapidsです。

 

==========(QUOTE)===========

This morning, we went rafting on the Colorado River.

The river goes through the Grand Canyon.

We went through a lot of rapids.

=========(UNQUOTE)===========

Let's Go 5th Editionの第5巻より。

 

文脈からrapidsは「急流」と推測できますが、

rapidが名詞として使われることがあるなんて

知りませんでした。

 

これまたわたしの勉強不足でしたが、

ここでもまた日本人の英語と

ネイティブの国語としての英語の差を感じました。

今の中学の教科書を知らないのでいつ頃習う単語か知りませんが…

foldって、確か…

千羽鶴を折るエピソードで出てきたような…

 

わたしは、foldに「折る」「折りたたむ」以外の意味があることを知らず社会人になってしまい、

 

tenfoldのように数字がくっついたfoldに出会った時は

え??ってなりました凝視

 

数字が前につくと「-倍」という意味になり、

tenfoldは10倍、threefoldは「3倍」になります。

 

会話では、

 

tenfoldはten times as ~ as

threefoldはtriple (three times as ~ as)

 

という方が自然ですが、

技術系の文献では-foldは良く目にします。

 

 

この間、ピアノの指慣らしのために使っているハノンにも

fourfoldが出てきました。

 

fourfold trills、と。

 

なぜ驚き

何が「4倍なの??」となりました。

 

両手で2、5と1、4の指(人差し指と小指&親指と薬指)を

交互に動かす練習なのですが、

ここのfourfoldは「4重トリル」という意味でした。

 

 

紙や布を「折る」と層が重なって2重になり、

さらに折ると4重になりますよね。

 

だからfoldは「-倍」とか「-重」という意味になったと理解できて、

すごく腑に落ちましたニコニコ

中高の同級生に「トレパン」ってあだ名の子がいたんです。

 

「すごいよ!!マサルさん」に出てくる「トレパン先生」に似ていたらしく

(わたし自身はそのマンガは読んだことないのですが、、、)

本人もそのあだ名を気に入っていたし、みんなもそう呼んでいたので、

わたしもその子のことを「トレパン」と呼んでいました。

 

 

ふと、そんなことを思い出しました。

 

 

なぜかというと、trepanという語に出会ったからです。

 

 

「トレパン!?え凝視??」

 

 

でも英語のtrepanは体育着のトレーニングパンツとも、

おむつのトレパンマンとも、それこそ「トレパン先生」とも

全く!!!関係ありませんでした。

 

 

「穿頭器」という意味でした。

 

 

発音は「トレパン」よりもむしろ「ジャパン」の方が近く、

「パン」の方にアクセントがあり、「チュリパン」みたいな感じです。

 

 

「穿頭器」というと、trepanは外科手術の道具かなと理解できますが…

一体なんのために使われていたかというと…驚き

 

 

頭蓋骨にゴリゴリと孔を開けて、そこから邪悪な魂を出すためなのだとか…

トレパネーションというやつです。

穿頭 - Wikipedia

 

 

オカルトチック驚き魂が抜ける

 

 

古代でも行われていた証拠が見つかっているみたいで、

中世で盛んに行われていたのだとか。なんか想像できる…

 

 

そういえば、NetflixのNurse Ratchedでも、

頭のおかしい外科医が同性愛者の頭蓋骨に孔を開けて、

脳をいじくったなんて描写があったな…

 

 

これから何十年、何百年先の人間も

わたし達が今、当たり前のようにやっていることを

「なんでこんなバカなことしてたの?昔の人は…」

と思ったりするのかな…

 


トレパン先生からまさかの穿頭の話でした。