パスピエが若かった頃です

 

1981年7月7日 上野の東京文化会館
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
○ モーツァルト 交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K551
○ ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
  アンコール ウェーバー 「オベロン」序曲

海外のオーケストラのコンサートに行ったことのなかったパスピエが感激した
演奏会でした。演目は正攻法そのものの。代表的な二つの交響曲でした。
この時はBプロはブルックナーの「ロマンティック」とシューベルトの「未完成」
これも聴きたかったのですが、迷わずAプロを選びました。
とにかく素晴らしいオーケストラ・サウンド
しなやかでありながら厚みがあり、そして美しい
演奏がどうのこうの、そんな耳はいまでも持ち合わせていませんが
そういうことを超えた音楽に浸った、素晴らしいコンサートでした。

ただ残念だったのは。。。その数年後。。。
CDというものが発売され、同じコンビによるモーツァルトの交響曲が発売されたので飛びつくように買って、そして、その音にガッカリしました
コンサートで聴けた音を望んだわけではありませんが
頭に残っていたとはほど遠い音
ドロドロして見通しがわるくて、暗い音
ジャケット写真そのものの音


今聴くと当時よりは、少しはましな音で聴けるようになりましたが
基本的には好みの音にはほど遠く。。。
SKDのモーツァルトというとスウィトナーが指揮した交響曲はEMI盤、歌劇はオイロディスク盤等を選ぶことになります