ちょっと古いCDを取り出しました
イタリア四重奏団によるハイドン
収められているのは
作品64-5「ひばり」、作品76-2「五度」、作品76-3「皇帝」
そして作品3-5「セレナード」です
今ではハイドンの作ではない、ということになっていますが、ハイドンの作であろうとなかろうと曲の魅力的な美しさには変わりがありません。この曲を有名にした第2楽章アンダンテ・カンタービレだけではなく他の三つの楽章も伸びやかなで楽しくて、弦楽四重奏曲としてのまとまりの良い、名曲というよりは佳曲、改めてそう思いました。
イタリア四重奏団の演奏が素晴らしいです。
イタリアの楽団ということで、良く歌う、ということがまず言われますが
このセレナードでは、それ以上にがっちりと構成感と力強さを感じさせ、ひ弱なところがなく、立派な四重奏曲に仕上げています
録音も素晴らしい!
1965年。ほぼ60年前の録音なので、やや歪み感はあるのですが鮮明で音像もくっきり。音でなくて音楽が聞こえてくる素晴らしさ!
パスピエは弦楽四重奏曲の実演を聴いたことがないのですが
眼前の演奏を彷彿させるようなリアリティ
こういうのを聴くと。。。
毎度同じことを書いてしまうのですが
録音の技術は全く進歩いていないどころか退歩してるんじゃないかと思ってしまうのです
残念ながらイタリア四重奏団はハイドンをあまり録音していなかったようです。
モーツァルトもいいけれど、これを聴くとハイドンをもっと録音して欲しかった、とつくづく思ってしまいました。