モーツァルト セレナード第10番
13管楽器の為のセレナード 変ロ長調K361
「グラン・パルティータ」


この曲に関しては何回か取り上げています
パスピエが回数的にも一番聴いてきた曲であり
毎日のように聴いていた時期もありました。
さすがに今は毎日のように聴くことはなくなりましたが
大好きな曲であることには変わりありません。

音盤はけっこうあるのですが、今回はウィーン管楽合奏団。


ウィーン・フィルという名前は使っていませんがウィーン・フィルの団員による演奏です。
この演奏は引き締まった演奏というより、伸びやかで情緒豊かな演奏でしょうか
否定的な言葉を使うと、ややユルい演奏とも言えます
そこが好みの分かれるところで、パスピエも好んで聴くということもありませんでした。
それはLPということもあり面倒だったからかもしれません(^^ゞ

しかし。。。人の好みは歳と共に変わるもので
数年前にPCオーディオ用にデジタル化をしたのを機にこの演奏をチョイスすることが多くなりました。
長所と短所は背中合わせ
ウィーン風の美しくも雅びと言いたくなる管楽合奏によるモーツァルトが楽しめます
録音もデッカらしい明快。やや音像が大きめながら潤いのある音でベルリン・フィルとは違った音色が魅力的です。

それにしても「グラン・パルティータ」ってなんとも魅力的な曲なんでしょう
この曲は第3楽章の「アダージョ」が映画「アマデウス」に使われたせいか有名ですが
むしろ第5楽章の「ロマンツェ」から、第6楽章の主題と変奏曲、そして終楽章のアレグロの後半が一番の聞き物ではないかと思っています。
聴けばいつでも、ただただ聴き惚れてしまいます