別冊FMfan 49 季刊1986 SPRING


オーディオ全盛時、たくさんあったオーディオ誌の中で一番愛読して
いまでも時々読み返すことがあります
オーディオ製品とともに興味があったのが録音評
長岡鉄男氏、高城重躬氏等の評を読んではCD(LP)購入の参考にしていました。
 

で、49号のなかの録音評記事で若杉弘さんがドレスデン歌劇場管弦楽団を指揮したベートーヴェンの「英雄」のCDについて若林駿介氏と神崎一雄氏の録音評があります
お二方に同じ音盤の録音評を載せていたわけです(^^
まず若林駿介氏の評


こちらが神崎一雄氏の評


どちらも奥行き感に言及していて
神崎氏は「奥行き感十分」
若林駿介氏は「管楽器の音などに、もう少し距離感をつけると奥行き感のある音場空間になるであろうが・・・」と若干の疑問符付き、となっています。
そこでパスピエも聴いてみました。
当時のもではないのでマスタリングが違っているかもしれないので正確な比較にはならないのですが。。。

仕方ありません(^^ゞ



聴いた結果は・・・若林氏に同意でした。
両スピーカーの奥に音場が展開するのですが、若林氏の指摘通り、弦楽器と管楽器との距離感があまりないので、パスピエ好みの奥行き感は出ていないのです
普通に聴くには十分な音質であり音場なのですが、そういうことを意識して聴くと不満が出てしまうかも?
そうして聴くのがいいか悪いかは別なのですが、気になると気になってしまうのです
パスピエも「オーディオはもうええわい」そんな心境になりたいです(笑