学生時代、中央線はパスピエが通学に使う路線ではなかったのですが、それでも少し専門的な本が必要になった時は神田の本屋街へ、たいがいは三省堂に行くことになりました。
本といえば三省堂、そんな時代でしたから。
その三省堂の近くにあったのが中古レコード店の「ミューズ社」
パスピエが行ったのは近くから移転した新店舗だったようです、三省堂に行くと必ず立ち寄ったものです。
ミューズ社は「トガワ」よりは小さなお店でしたが、新しいということもあって、こぎれいなお店でした。
置いてあるレコード(ジャケット)もトガワとは違って汚いものはなくて、全般的に綺麗に管理されていたようです。また比較的新しいレコードも多く置いてあったこともあり価格は多少高めで1000円以下のものはあまりなかったと記憶しています。
そのミューズ社に初めて訪れた時、店内に流れていたのがモーツァルトの協奏交響曲、管楽器の為のK297bの第3楽章でした。
この曲を聴いたことがなかったパスピエはレコードを漁るのを忘れてしばし聴き入ってしまったものです。
そしてカウンターに行って「これ、ください」と!
これがそのレコードです
カール・ベーム指揮
ベルリン・フィルハーモニー
パスピエはレコードのプレス等に関しては全く無知なのですが、赤ステ盤、チューリップ・レーベルと呼ばれるものだそうで、そういえば国内盤ですが他のDGG盤とは細部が異なっているようです
この曲に関しては、K364のほうも含めて、他に聴いてみたいな、という盤が現れなかったし、後になって同じ演奏のCDも購入したので、今でもこのベーム盤が同曲の愛聴盤となります。
モーツァルトの真作でないという説が有力なようですが、そんなことは専門家に任せておけば良いこと。終楽章の管楽器がソロを受け渡していくところなんてパスピエの大好きな「グラン・パルティータ」を思わせるようで、とにかくすばらしい!
何度聴いても楽しい「モーツァルトの傑作」です(^_-)-☆