もう10年くらい前になると思いますがモーツァルトのBOX物を買いました
普通はこの種のものは買わないのですが価格が安かったので、50枚で1万円くらいだったと思いますが、それと内容も手元になかった全曲ではありませんが、テイトの交響曲やバレンボイムのピアノソナタ、ピアノ協奏曲、それに「フィガロの結婚」や「ドン・ジョバンニ」、オイストラフのヴァイオリン協奏曲などもあってポチりました。
 

このセットのなかにはホイトリンク四重奏団によるハイドンセット、なぜかK387が欠落
それに弦楽五重奏曲、これはK406が欠落。
セット物らしいお粗末な面があってきちんと聴くことが無かったのですが
今年になって改めてスピーカーに対峙して聴いてみたら
その録音の良さと演奏にびっくりしました。


録音ですが旧いものなので音質自体は時代相応なのですが、各楽器の存在が明確であり、しかも五重奏曲としての広がりを犠牲にせずに一体化した響く。中央に集中させて広がりを感じさせる昨今の録音とは明らかに違うリアルな音場感。こんな音が出てきた瞬間に引き込まれました(^^ゞ
演奏ですが。。。最初に聴いた弦楽五重奏曲ハ長調K515が特に素晴らしかった!!
このハ長調の五重奏曲はこれまでバリリのものがファーストチョイスでしたが
録音を含めるとホイトリンク盤にその座を明け渡すことになりました。
第1楽章の冒頭から全ての楽器が雄弁で力強くグイグイと音楽を進めていく様に圧倒されました。この雄弁と力強さは全4楽章に貫かれ一気に聴かされてしまい、聴き終えると「これは凄い」「こんな演奏とは思ってもいなかった」そんな思いになりました。
とにかくその名前は知っていたけど聴いてみるきにならなかったホイトリンク四重奏団
当分は罪滅ぼしをかねてモーツァルトの室内楽を聴くときには何を置いても選ぶことになりそうです
こちらで試聴できます