バッハを聴き始めた頃、鍵盤用の曲で一番親しみ易かったのが「二声のためのインベンションと三声の為のシンフォニア」でした。
「平均律」とか「パルティータ」もほぼ同じ頃に購入しましたが、これらを全曲聴くということはなかなか出来なかったからそうなったのかもしれません。
バッハの鍵盤曲というとヴァルヒャからグールド、という時代だったので
迷わずグールドを購入しました。
グールド盤は「インベンション」と「シンフォニア」を調性によって対にして独自の順番で収録されていて、それに慣れきったせいか、他の演奏を聴いた時には曲の順番が違ったり、インベンションだけを続けて演奏されたりで違和感を覚えすんなりと聴くことができない、今でもそれを拭うことが出来ないでいます。
と、いう訳でこの曲集に関してはグールド盤だけで満足しているのですが、一つだけお気に入りのものがあるのです。
それは「ジャック・ルーシエ・トリオ」によるジャズ風の「プレイ・バッハ」というアルバム
これに収められているもので、数曲だけなのですが、もしかすると数曲だけだから飽きないのかもしれませんが、今でもデジタル化したものを時々聴いているのです。
バッハの曲はポピュアラーやジャズにアレンジされることが多いのですが、これは成功した一つの例かと思います
インベンション 第1番ハ長調 BWV