看護教員になって「教員の仕事には終わりがない」と
感じました。
臨床看護師時代は
ケアの実施とその記録、申し送りにて終わりというパターン。
教員の場合、ひとつの講義準備が終われば
次の講義準備があります。
いくつかの科目を担当するため
いくつもの講義準備に追われます。
その合間に
実習記録添削、
実習打ち合わせの調整と準備、
実習室演習の計画、
公文書作成、
実習時の交通手段や料金の確認、
学校行事の手配と準備、
外部講師への連絡や調整、
求人など来校者への対応、
生徒指導、相談業務、
課題チェック、
試験作成と採点、
などなど
いくつもの業務をこなします。
ここで終わり、というものがあまりありません。
しかも、「一人で」取り組むものがほとんどです。
だから、業務の優先順位をつけて取り組むだけでは
時間が足りない。
特に
新任の場合は全ての講義を一から準備するわけなので
時間内に終わるわけない。
私も残業・休日出勤で乗り越えてきました(泣)。
(※残業手当・休日出勤手当はなしー!なんでー!←ほんとは声を大にして言いたい)
けれど今ではほとんど定時に帰ります。
何年もやってて講義準備はいらないからでしょ、
と思われそう。
確かに一からの講義準備はしなくてもよい科目が増えましたが
勤め先が大学のように専門のみを扱う養成所ではないので
今年度も初めて受け持っている科目が2つあります。
また、過去に作った教材は毎回ブラッシュアップする必要があるので何の準備もなしに講義に臨むことはありません。
よって、講義準備にかける時間が大幅に減っているかというと
そうではないです。
むしろ、講義準備にかける時間は確保しておきたいです。
だから、それ以外の業務についてできるだけ時間をかけないよう
以下の技を使って心がけています。
小技1:すぐやる
5分でやれるものはすぐやろう、と何かの本で読みました。
実際は10分くらいかかるものが多いですが、
短時間で終わるものはどんどん片づけていきます。
また
今じゃなくてもまだ先でいい、というものもあります。
学校行事や先の実習に関することなどです。
先のことだけど今日できることがあるな、という場合は
そのことが頭をよぎった時にできることに手をつけておく。
途中になってもいいです。
取り掛かることが大切です。
それだけで後々の準備が早く進みます。
小技2:チェックものは種類によって方法を変える
課題チェックなど検印や一言コメントを書く場合は
提出後にできるだけ時間をあけずにチェック。
このとき、全員分の検印→全員分のコメント
というように、行動を混ぜずに行うようにすると早いです。
実習記録添削のように時間を要するチェックものなら
1日〇人を見る、と「決める」。
1人当たり10分で見る、と「決める」。
こうすればボリュームのある記録40人分も4日で
みれたりします。
私にとっても実習記録の添削は途中で集中力が
切れてしまう業務。
だからこそノルマを設け、達成するようにしています。
小技3:アナログでできるものはアナログで
学内掲示物などで、手書きでも良いものは多々あります。
パソコンで打ち込むよりも紙に書いた方が早いものは
アナログで。
私は裏紙とマジックをよく使っています。
小技4:おしゃべりしない
技とはいえない(笑)
私は仕事中のおしゃべりはほぼしません。
やるべきことが沢山だから。
だけど
自分がしゃべらなくても他の人のおしゃべりに
つきあわされてしまうことは、ある。
そんなときは集中しているフリです(笑)。
実際、集中していると周りの音が判別不能になりますが
あれになっているフリをする。
そのうち、フリしてなくても没頭するくせがついて
聞こえなくなってきます。
最後に講義の準備について
講義は学生にとって大切な要素なので
教材研究・準備はやれるだけやった方がいい。
学生と私たちの圧倒的な知識の差をみせられた方がいい。
だけど限界はあります。
「この講義ではこうした方がよい」は無数。
だから「一番伝えたいこと」を軸にする。
「一番伝えたいこと」について
今の自分が使用可能な時間で準備・整理できたことはこれです
と、講義していきましょう。
続けていれば同じテーマでも年々深まっていきます。
授業設計については指南書がたくさんあるので
いくつかを参考にしてください。
看護教員のみなさんが定時で帰ることができ
自分の自由な時間を確保できるよう応援してます!