ゆきこです。


私は、福祉施設に勤めています。


その施設では、

お年寄りがリハビリをしながら生活しています。



そこで働く職員さんから聞いた話です。



その職員さん(Aさんとします)は、
お父様、本人、娘さんと三代に渡り働いてくれてます。



お父様は引退され、
今は同じ法人でAさん、娘さんが
働いています。



ある日Aさんから、
お母さんの入所の相談をされました。



精神的に不安定な方でしたが、
私たちでできることがあればと
受け入れました。



環境の変化もあってか、
気持ちが落ち着かないことも多く、
対応方法に悩みました。



Aさんも、お母さんが落ち着かないため、
いらいらしている様子が見られました。

 


家族という立場で、
かたや働く側、かたやお世話になる側。
同じ空間にいることが、
お互いにとってどうなんだろう。。。




周りの職員さんも悩んでいました。



そうこうしているうちに、
体調を崩され入院し、


あっという間に
お別れのときを迎えました。



「もっとできることがあったのでは」



みんな葛藤がありました。





亡くなられてから少しして、
Aさんが声をかけてくれました。



「ありがとうございました」


「母が亡くなったことは悲しいけど、
父の心もケアしながら、前を向いて生きていきます」


「母からきつい言葉も言われたけど、
仕事している私を見守ってくれたんだなって思います」


「みんなに面倒を見てもらえて、母は幸せです」



うっすらと涙を浮かべ、時折笑顔で話してくれました。



気持ちが落ち着かないお母様に対し、

さまざまな葛藤があったことでしょう。




葛藤をひとつずつ乗り越えてきたからこそ、

前向きになれたのかな。




これからも葛藤は続くかもしれません。





Aさんには、まもなくお孫さんが生まれます。



「母は、自分の引き際をわかって

幕引きをしたんだと思います」



「家族が赤ちゃんのお世話に専念できるように」



「父には、赤ちゃんの面倒をみてもらって、

もう少し長生きしてもらいます」



「私が父と母から受け継いだものを、娘、孫に引き継いでいきたいんです」






こうやって、命のバトンは

引き継がれていくんだな。