12月1、2日の1泊2日で山梨県の本栖湖にある『浩庵キャンプ場』へ行ってきました。今回のキャンプは今年最後のバイクソロキャンプになります。

 

 

 
 
浩庵キャンプ場
 

 

日本で最も有名なキャンプ場の一つ、本栖湖+富士山の景色は唯一無二の絶景で紙幣のデザインにも使われるほどであり、数多のキャンパーを虜にするキャンプ場です。また、ゆるキャン△第一話で登場したキャンプ場と言う事もあり、ゆるキャン△No.1聖地と言っても過言ではないほど名を馳せています。キャンプ場近くにある何の変哲もない公衆トイレでさえ、作中『なでしことリンが出会った場所』として、あまりの神々しさに熱心なファンは酔いしれています。

 
 
 
 
基本情報
 
東京からは約120km、混んでなければ2時間ほどで到着します。

 

 

住所:〒409-3104 山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926

TEL:0556-38-0117(8:00~20:00)

 
 
標高約900mほどの本栖湖の湖畔沿いにあるキャンプ場になります。今回はテント1張り、バイク1台一泊で2,500円となります。
 
 
詳細はHPを参照。
 
12月1日(金) 1日目
 

 

本日は曇り、雨の心配はなさそうですが予想通りの気温の低さになります。

 
 
 
 
往路
 

前から一度訪れてみたいと機会を伺っていたのですが、冬が本格化する前のキャンプ納めとして行く事に決めました。予約は相変わらず土日は埋まっていますが、金曜は比較的空いているので3週間ほど前に確保しました。また予約状況を眺めていてもちょくちょくとキャンセルが出たりするので行きたい日に空きがでたら取りあえず予約を入れるのも有りそうです。

 

 

 

 

6時頃出発、写真では明るく写っていますがまだまだ真っ暗な中バイクを走らせます。

 

 

 

 

荷積みはいつもの感じですが、防風フリースがどうしても入らなかったので外付けにしています。防寒対策としてワークマンのケベックやアルティメットパンツを持ち込んでいるのですがこちらはザックの中に入れています。

 

 

 

 

出発してガソリンが減っている事に気付いたので念のため給油しておきます。

 

 

満タンになったんだからこれから頑張ってくれよなってな気持ちになります。

 

 

 

 

今日のルートはオール下道でざっくりと国道16号⇒道志みち(国道413号)⇒国道139号ってな感じです。早朝、太陽が昇る前にバイクでキャンプに行くのは今回が初めてになり、旅感満載、高揚した気分になっているのが分かります。気温は寒いは寒いのですが以前買っていたワークマンのイージス360°リフレクトを着ているので平気な感じです。16号を進んでいると背後から朝日が昇ってきます、ミラーに写る太陽が眩しいのですが自身の影を作っていく様は世界が明るさを取り戻し朝の訪れを感じます。当たり前の事なのにバイク乗っているシチュエーションだけで、新たな発見があったような気持ちにさせられる事に少し感動を覚えます。

 

 

 

 

16号から道を外れると一気に気温が下がった感じがします、底冷えと言うか体の芯から冷えている感じ、万全の装備と思って家を出たのですが全くそうではなかったようです。そんな感覚に陥りながらも、7時半頃一つ目の立ち寄り地点『マクドナルド 城山店』に到着。朝食で久しぶりに朝マックを食べたくなったので経由地に選びました。

 

 

 

 

頼んだのはホットケーキセット、子供の頃から朝マックはこれ一択です。カフェオレが冷えた体に染みわたる感じで正直引き返したい気持ちが芽生えてきました。30分程滞在したら重い腰を上げて出発する事にします。

 

 

 

 

マックを出発した後は道志みちに入っていくのですが、想定したほどの交通量ではなくむしろガラガラ。ヤエー頻発でちゃんと返さなくてはと思っていたのに対向を走る車、バイクはほぼ皆無、肩透かしな感じです。ただ寒さはかなり厳しく、指も寒ければ、足も寒いし足先も寒い、おまけに上半身も寒く感じ始めて、体全体が寒さでこわばって力が入っているような状態で運転している感じです。平日朝の道志みちは渋滞とは無縁、信号もほぼ無いので延々バイク風に晒されて体温が下がりまくっているのが分かります。道に表示されている気温は2℃、こんなクソ寒い中わざわざバイクに乗ってキャンプに行くやつは変態の何物でもないなと自分の変態さ加減に陶酔します。

 

 

 

 

たまにある信号でバイクを停止させると、風が止んで僅かな暖かさを感じ、ホッとする気持ちが芽生えます。極寒とちょっとした暖かさの狭間で懸命にバイクを運転し、9時半頃に一件目の買い出しの店『伊藤精肉店』に到着。

 

 

ここでは馬刺しと焼肉用の肉を買いました。

 

 

 

 

その次に訪れた店は『マックスバリュ富士河口湖店』。

 

 

 

 

家から余っているお酒を持参したり、肉も先ほどの店で買っているので買うものは多くありません。

 
 
 
 
買い出しも済んだので、この後は一路キャンプ場を目指します。
 
 
 
 
キャンプ場到着
 
11時前、『浩庵キャンプ場』に到着。ちょうど受付の時間が11時からだったので、少し前に到着する事ができて良かったです。

 

 

寒い中バイクを走らせてやっと辿り着いた浩庵キャンプ場、取りあえず片道分の旅が完了したのでホッとした気持ちになります。

 

 

 

 

バイクを降りて本栖湖を見ると雲が沢山あって富士山が見えません。

 

 

今は見えなくても滞在中どこかで顔を出してくれたら良いやとの気持ちで受付時間まで時間を潰します。

 

 

 

 

11時を過ぎたら受付棟で受付を行います。

 

 

 

 

 

予め予習はしていたのですが、初めての訪問になるので一通りの説明を聞きました。

 

 

 

 

注意事項は大体どこのキャンプ場も同じような内容になっていますが、浩庵キャンプ場では場内に入るアプローチにはチェーンがかかっており、バイクは急坂で転倒の恐れがあるのでスタッフの方が対応してくれるとの事でした。あと、事前に調べた通り、ごみは持ち帰り(灰も同様)になります。

 

 

 

 

キャンプ利用証を渡されるのですが、バイクの場合は普通にしまっておいて良いとの事、滞在中確認があったりするのかと思ったのですがそんな事は無かったです。

 

 

支払い、説明が完了したら場内に移動です。

 

 

 

 

設営
 
キャンプ場に入って先ず目指した場所は林間サイトの本栖湖が見える場所、と思ったのですが既に取られていました。その次は湖畔沿いのサイトと思ったのですが、実際に見てみると初級ゲレンデぐらいの斜度がありこの中でのキャンプは辛いなと思ったので、湖畔サイトの平らな場所に腰を据える事にしました。

 

 

位置的には湖畔に出て左手辺りになります。

 

 

 

 

場所が決まったら早速設営開始、地面が頗る硬いと目にしたのと風が強めとの情報もあったのでソリステを持ち込みました。

 

 

4隅の他にも真ん中4カ所も初めてペグを打っておいたので多少の風には対応できそうな感じです。

 

 

 

 
フリー
 
12時過ぎ、ようやくを腰を下ろして1本目を開けます、いつものほろよい。

 

 

 

 

 

眼前には本栖湖、その先には富士山…とはいかずまだ雲の中でした。

 

 

 

 

 

この後も人がどんどん入ってきそうだったので、空いている間に場内散策をします。今更感ある写真かもしれませんが一通り紹介していきます。こちら湖畔サイトの最奥付近から撮った写真、結構斜めっているのが分かると思いますが、見たまんまの斜度になっています。

 

 

 

 

 

こちらは林間サイト、平らな場所で眺望の良い本栖湖が見える辺りは全て取られていました。

 

 

 

 

 

開いてなさそうな倉庫。

 

 

 

 

 

水場は結構な数がありますが、お湯は当然出ません。因みに凍結防止で水は止めないでとの事。

 

 

 

 

 

 

 

サイト側にも売店があるのですが開いていません、その側には自販機があります。

 

 

 

 

 

有料のシャワー室。

 

 

 

 

 

トイレはこちら。

 

 

 

 

 

男子トイレだけですがこんな感じです、サイトの広さを考えると個室がやや少ないかもしれません。

 

 

 

 

 

綺麗に清掃されていますが、温水便座ではないので冬場に使う時は勇気が要ります。

 

 

 

 

 

キャンプ場へのアプローチ、チェーンの開閉は自分で行うのが基本になります。

 

 

 

 

 

キャンプ場入り口にある管理棟。

 

 

 

 

 

中の物販は8割方ゆるキャン△グッズでアニメイト状態です、流石No.1聖地(私の感覚で)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本気で買おうか悩んだのは湯たんぽ、夜の寒さを考えると欲しくなりましたがグッと我慢しました。

 

 

 

 

薪は一束650円、量を考えると正直高いので別の所で購入するのがおすすめです。私はこれから買いに出かけるのも面倒なので一束だけ購入しました。

 

 

一通り見回ったので自サイトに戻って宴を再開です。

 

 

 

 

1品目は馬刺し、100g1000円ぐらいだったはず。カバンに押し込んでいたので少し潰れてしまいましたが味は旨すぎです。

 

 

 

 

 

馬刺しを食べながら炭に火を付けていきます、風が少し強いので身の回りの物が飛ばないよう注意します。

 

 

 

 

 

13時頃、ようやく富士山のお目見え、予報では曇りマークが段々と無くなってくるのでこれから良い景色を見せてくれるはず。

 

 

 

 

 

炭に火が付いたら次は牛串です、もっと焼肉っぽい物を選びたかったのですが、伊藤精肉店でこれを見つけて急遽路線変更しました。

 

 

これはこれで、焼きやすそうです。

 

 

 

 

絵面は最高ですね。

 

 

 

 

 

でも結局火の強弱があったのでバラして焼きました、ほりにしをかけて食べたのですが味も申し分無しに旨いです。

 

 

 

 

 

14時頃、2本目のほろよい、これで今回の酒類は終了です。

 

 

いつぞやの西湖の冬キャンの時に寒さで3本飲むのが辛かったので2本にしたのですが、このペースならいけそうな気がしました。

 

 

 

 

牛串をもう少し買っておけば良かったかなと思ったのですが、食べきると意外と脂がきついのでちょうど良かったです。この後はベーコンを焼いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

焼いては飲んで、富士山見て、ってなローテーションで暫く時間を過ごします。

 

 

 

 

 

14時半過ぎ、お腹も落ち着いた所で幕内に入って少し横になりました。朝早かったのとバイクの運転で疲れたのもあったので仮眠を取ります。

 

 

暖房器具は無いのですが、幕内に入って風を遮るだけでもかなり暖かく感じます。ペラい一枚の幕だけでも明らかな違いに少し嬉しくなります。

 

 

 

 

16時頃仮眠から目覚めました、炭の火が残っている内に焼き物を終えます。最後はソーセージ、こちら前回のキャンプで買った余り物で更に賞味期限が3日程過ぎています。

 

 

 

 

しっかり焼けば大丈夫だろうと念入りに火を通します、味は普通に美味しいです。

 

 

 

 

これで焼き物は終了になります。

 

 

何となくレブルとテントと湖畔が写る姿を撮っておきます、我なら絵になると自画自賛です。

 

 

 

 

今日のレイアウトはこんな感じです、結構道の真ん前なので人が通るのが気になりますが、逆に歩いている人の方が気を使ってそうです。

 

 

この頃には風も収まったので問題なく夜を明かせそうです。

 

 

 

 

良くキャンプ場のチェックイン時に『野生動物に荒らされるのでゴミ、食べ物は幕内や車の中にしまっておいて下さい』と説明があるかと思います。正直話しを聞いても、人がいるキャンプ場内までは中々入ってこないでしょと思っていた節があったのですが、普通に居ました、野生動物。

 

 

人慣れしているのか恐れもしない鹿、やっぱりゴミ、食べ物の管理は気を付けなくてはと思いました。

 

 

 

 

17時頃にはすっかり雲が晴れ想像していた通りの景色が広がります。

 

 

これを見ないと浩庵まで来た意味が無いと言っても過言ではない代物です。

 

 

 

 

17時を過ぎると一気に夜の帳に包まれます。

 

 

WAQのランタンも持ってきていますが、結局いつも使っているのはZIGばかり。過度な光量で無いのがソロにちょうど良いです。

 

 

 

 

今日の晩御飯は前のキャンプで食べそびれた赤からのおでん。

 

 

 

 

 

クッカーを煤で汚したくないのでいつもバーナーを使っているのですが、今回はSOTOのPOWER GASを購入しておきました。

 

 

 

今まで冬キャンでも普通のCB缶を使用してドロップダウン現象に悩まされていたのですが、今回のキャンプでは早朝利用も含めて全く問題なく使えたので買って良かったと思いました。私の中で冬キャン即1軍消耗品になりそうです。

 

 

 

 

おでんの出来上がりはこんな感じです、思っていたよりも量が少ない…。

 

 

味も至って普通、今度は別の物を選ぼうと思いました。

 

 

 

 

18時半頃、食事も終えて後は焚き火タイム、夜でも薄っすら富士山が見えるので贅沢な焚き火になりそうです。

 

 

 

 

何をするでもなく、ぼーっとしたり、焚き火の火を突いたり、スマホをいじってみたり自分の時間を過ごします。

 

 

 

 

20時過ぎ、熾火になったのでそろそろ幕内に篭ろうと思います。

 

 

 

 

 

荷物を全て幕内に移動させ、靴を脱いでコットの上に座ってゆっくりします。インスタントコーヒーと家から持ってきたお菓子類を食べながら寝るまでの時間を過ごします。

 

 

昼間も感じたけど暖房器具が無くても小さな幕内に篭るだけで寒さが幾分マシになるので助かります。

 

 

 

 

因みに狭いパンダに荷物を詰め込んでいるのでこんな感じで居住スペースがコット以外に無いのが残念です。

 

 

この後はシュラフに足を突っ込みながらスマホで漫画を見たりして、眠くなったタイミングで横になりました。最初の冬キャンプでは寒さにビビっていましたが、これぐらいなら勝てるなと感覚が分かるようになってきたのでこれも経験の賜物だと感じました。

 

 

 
 
続きは別記事にて。