早稲アカとは、最初で最後の三者面談でした。
TOMASで言われた「やるべき事」を共有し、更に「やった方が良い事」「やらなくて良い事」を熱血校長と確認。
早稲アカの判断も志望校、併願校ともに変更なし。ただし、２月２日の午後にメンタルが不調でも、合格を頂けるであろうお守り校を受験する事を、提案されました。
どれだけ校長から檄を飛ばされても、いまひとつ響いていない様子の幼男子。
そんな幼男子に、熱血校長は静かに、けれど熱く語りかけました。
「お前、本当に苦労しながらずっとSSクラスで頑張って来ただろ。行きたかったけれど、諦めた学校もあったよな。
せめて最後くらいは、ちゃんと熱望校の合格を勝ち取って、自分を認めてやれ。
小学校に馴染めないのなら、環境を変えろ。
男子校には、お前と気の合う奴がいっぱいいるぞ。
いいか、お守り校を受験する意味をよく考えろ。そこを取って安心して、他が全部ダメだったらSSじゃねえよ。
俺がお前に心から「おめでとう、よくやった」と言える条件は、第三志望校以上の合格だぞ。男を見せろ。そして、ムカつく小学校の担任を見返してやれ」
校長の言葉に涙ぐむ母。
一方、当の本人は「あっ、はい」と反応薄め。何とも響いていない様子
その様子に苦笑いの校長、あまりの情けなさに天を仰ぐ母
※第三志望校以上、と言われたのは第四志望校は共学だったからです
受験本番の様子は、過去の記事に書きましたので割愛しますが、波乱万丈の展開にポキっと折れかねない母子の心に寄り添い続け、第二志望校が不合格だった時点で、すぐに3日の午後校を提案して下さったTOMAS、 そして早稲アカの熱血校長も上手くいかない受験を本当に心配して下さり、心から支えて頂きました。
両塾からのサポートが無ければ、不甲斐ない母子が２月３日のニ校から合格を頂く事は出来なかった、と思います。
ああ、この日の為に今迄授業料を払って来たのだな。早稲アカの校舎には、不満も色々有ったけれど、もう全部帳消しで良いや。
そう、心から思えました。
話を戻します。
息子の成績はぱっとせず、メンタルが激弱。
側で支えてくれる夫もいない。
「この状況で、塾から見放されたら終わりだわ。普段の実力が出せたとしても、Y50台後半。メンタルが崩れたら、お守り校以外は全落ちも有り得る。
同じくメンタルが激弱のへっぽこ母では、到底幼男子を支えきれない。
せめて手が掛かって面倒臭いけれど、気に掛けて貰える母子でいよう
」
そう自覚していた私は、塾の先生にはそれなりに気を遣って来ました
長い面談になりそうな時や、お願いしたい事が有る時は、菓子折り持参で。
要望したい事や、一言伝えたい時は
「先生が、普段熱心にみて下さっている事には、本当に感謝しております。
でも、もう少し◯◯して頂けると有り難いです」
等と、必ずクッション言葉を添える様にしていました。
「授業料をあれだけ払っているのに、そこまでしなくても」「校舎のサポートに不満が有るのなら、もっと強く言えば良いのに」
分かります。首がもげるほど共感します
しかーし、先生に動いて貰うには感情も一緒に動かすべし。
寧ろ塾の先生は、案外感情で動く方が多い気がする
「手の掛かる子を、いつもありがとうございます。先生、頭を使われるので脳みその糖分補給にでも」
一言添えて菓子折りを手渡せば、先生のお顔もふっと綻び、その後の面談が和やかに進むこと、実証済みです
必ず先生本人に手渡さないとダメよ。
受付に渡したのでは伝わらないから
これまで費やした労力や費用を思えば、数千円の菓子折りなど、本当に安いもの
実際、どの程度母の密かな賄賂、もとい感謝のお菓子が効いたのかは分かりませんが、受験本番では、どちらの塾からも精一杯応援して頂き、熱望校は残念だったものの「お前、本当によく頑張ったな。おめでとう」とピカピカの笑顔で迎えて頂けました。
息子の受験は、間違いなく幸せな受験でした
最後に。
あれほど「自分事にならない。言葉も全然響いていない」と母をヤキモキさせた息子ですが、態度には出さないだけで、きちんと感じるものはあったようです。
受験後、母に長い長い感謝の手紙を書いてくれた幼男子。
早稲アカの校長とTOMASの柔和先生にも、それぞれ手紙を手渡していました
この時貰った手紙は、大切に保管し棺桶に入れて貰う所存です
なかなか成果の出ない日々の中で、小さな背中でここまで必死に頑張って来たのだもの。
一見、自分事になっていない様に見えても、どの子もちゃんと、必死に色々な想いを抱えながら闘っています。
四ヶ月後、必死に足掻いて来た母子に笑顔の花が咲き乱れ、歓喜の涙で頬を濡らす日が訪れる事を願っています🌸