ただ今、中間試験真っ只中の幼男子君。
中受の時の伴走も遥か昔。
理科と算数の勉強中は、隣で寝ているか、読書するかしかしていなかった癖に、一緒に頑張った、と都合良く記憶を塗り替えるへっぽこ母
もう中学生。
自分で勝手に頑張って、と手を離す母。
急速に親離れが進み、母がテキストを見ようとすると隠す息子、また母も気力の低下の為、テキストを見る気すら失せただけ、とも言ふ
しかーし。
幼男子は、リビング続きの和室で勉強している為、いやでもダラダラしている様子、プリントを眺めているだけで何も進んでいないという、中受自体を彷彿とさせる無駄な時間の遣い方が、どうしても見えてしまう
結果、何も役に立たない癖に口だけ出すという、ウザいBBAと化す母。
「何時間掛かっているの。時間配分考えなよ」
「明日の試験は何?範囲まで出来ているの?」
面倒くさそうに、母を睨む息子。
分かっている、分かっているの。
母の言葉なぞ、ただでさえ少ないやる気を枯渇させるだけ、という事は
でも、言わずにはいられない。
私の次の課題は、いかに黙って見守るかみたいです。
でもなあ。追試の嵐だったら、口は出すぞ
高い授業料分、しっかりやって頂きたいものだわ
絶賛試験中にも関わらず、わちゃわちゃ男子達は、試験の事なぞ飛び越えて、試験後の日曜日、早速遊ぶ予定を立てている模様。
「日曜日さあ。◯◯駅に集まって、チームで分かれて△△駅までどのルートを駆使したら一番早く着くか、ゲームするんだ。
鉄オタチームは、スマホの利用禁止で紙の路線図のみ使用、そうでないチームはスマホの乗り換え案内使用可で、GPSで相手の位置も把握出来るけれど、その分出発時間は遅らせてスタート」
「随分、楽しそうね。ママも参加したい位だわ。
ところで、皆で自習したり帰りの電車で、明日の試験のプリントを見たりはしないのかしら」
「誰もしないね、そんな事。
それより、日曜日の負けたチームの罰ゲーム、ママなら何が良いと思う?」
「①頭髪が寂しくなって来られた先生の前で「アア〜トネイチャ〜♪」と叫ぶ
②制服のスラックスに似たパンツを履いて来て、1日バレないかドキドキしながら過ごす
③学校の最寄り駅のスタバのテラス席に堂々と行く
息子校は寄り道禁止です」
「はあっ!?全部ヤバいやつじゃん。
もっとマイルドなやつは?」
「アア〜トネイチャ〜♪」ではなく、担任の先生の前でいきなり校歌を熱唱する。
愛校心も示せて、良いやろ」
「絶対嫌だよ、そんなの。
ママに聞いたのが、間違いだった。
ママは、中学生の時に罰ゲームとかした?」
古い記憶を呼び起こす。
「何の罰ゲームだったか忘れたけれど、ポケットティッシュを50個集めて勝者にプレゼント、というのが最悪やったわ。
敗者二人で、ポケットティッシュを配っている人の所を何度も往復して、笑われたわ。
面倒臭くなって「まとめて10個位下さい」と交渉したわ。
集めたティッシュは、新聞紙でぐるぐる巻きにラッピングして、プレゼントしてやったわ」
「うっわあ、ヤバっ。
それって、制服のままでやって、学校にクレームは入らなかったの?」
「入ったかも知れないけれど、先生から呼び出されなかったなあ。
我が母校の事だから、クレームも全部聞き流していたのかもねえ。
そう言えば、学校にビニールプールを持ち込んで、廊下に置いて友達と口で一生懸命膨らませて、水を張って遊んだ時も、先生は笑っていたわ。
口で膨らませるの大変だったから、凄い達成感」
「信じられない。
ママの母校、羨ましすぎるよ。
うち、その学校に通いたいよ」
今思えば、とても自由に過ごさせてくれた母校に感謝。
忘れもしない、中1の初めての中間試験。
母がビリから二番目の成績だった事は、内緒にしておこう。