今週、無事に入学式を迎えました。
中受率1割程度の小学校からアウェイの闘いに挑み、3校の学校から灰色の画面を突き付けられ、4校の学校から艶やかな桜色の合格を頂き、絶望の淵に突き落とされ、そして最後は桜色の画面に欣喜雀躍した中学受験。
その集大成として、ようやくこの場にいられるのだ、そう思うと感無量の母。
緊張した面持ちで入場してきた新入生は、我が子も含め、ぶかぶかの制服に着られている子がたくさん
そして、140センチちょいの幼男子と同じくらいのミニマムサイズ男子もたくさん
真面目そうで穏やかそうなキャベツ男子もたくさん
うん、これこそ求めていた環境。
皆、うちのキャベツ男子と仲良くしてくれよな。
そんな一方的な想いを熱い拍手に乗せる私。
周りの親御さんも、皆笑顔で割れんばかりの拍手で新入生を迎え入れている。
皆さん、本当に中学受験大変でしたよね。
うちも、本当に本当に大変だったのです。
皆様それぞれにドラマがあったかと思うと、親近感が一方的に湧き上がります。
君の話を聞かせてくれよ。
そして、私と仲良くしてくれよな。
一方的な親近感を湧き上がらせながら、各家庭のドラマに妄想を膨らませる私。
滞りなく進行する式の中で、新入生代表の首席君の挨拶が、それはそれは立派でした。
時候の挨拶から始まり、感銘を受けた有名人の言葉、立派な抱負と決意、と内容の素晴らしさはもちろんの事、これだけ大勢の人の前でも声を震わせる事も無く、ゆっくりと良く通る声で、音吐朗々と宣誓文を読み上げる彼。
この子が幼男子と同級生だなんて、信じられないわ
沢山練習して、沢山宣誓文を推敲したのだろうなあ。幼男子なんて、小さい声でごにょごにょ、詰まって焦って宣誓文を読み飛ばしそうだわ。
いや、その前にアホな駄文しか書けない私は、例え首席君の母でも、宣誓文の推敲すら出来ないわ。既に入学の段階で、母子で凄い差がありそうだけれど、首席君よ。
是非、幼男子と仲良くしてくれよな。
怪しいおばさんの熱視線に怯む事なく、大役を果たした彼。本当に立派でした
「男子校で鉄研に入って、思う存分オタク活動をしたい」
そんな目的を掲げ、始めた中学受験。
憧れの男子校は
「真面目で大人しい奴が多くて、全然自分のキャラを作る必要が無いから、凄く楽。
気の合いそうな奴が、多そう」
とご満悦。
このまま楽しく通ってくれれば、と母は切に願います。
キャベツって、シャキシャキ食感が揚げ物には欠かせないし、ロールキャベツにしたら、お肉とお出汁をずっしり含んでトロトロと柔らかく、回鍋肉にもなるし、主役でなくても万能な脇役君なのだ。
果たして君は、どんなキャベツ料理になっていくのだろう。
萎びるなよ。キャベツ男子。
瑞々しいキャベツたれ。