昨日、第二志望校の国語の過去問をやった幼男子。
見事にやらかしました。
時間切れで、後半白紙の45点。
思わずかっとして、叱りました。
「時間配分に気を付けろ、とずっと言っているよね。TOMASでも、散々言われていて何でやろうとしないの。
君の答案からは、何が何でも受かってやる、1点でも多く取ってやる、という気持ちが全く伝わって来ない。
これで合格する気でいるなんて、甘いんだよ」
無言で、涙をぽたぽたと落とす幼男子。
直前期に、ここまで言ってしまった理由。
もう既に息子は、逃げの姿勢だから。
何としてでも志望校に合格したい、という思いよりも、早く合格を貰って終わらせたい、という思いがひしひしと伝わって来るから。
今まで、奇跡的に調子の良かった第二志望校の過去問。
「これで1日か2日に合格出来れば、ほぼ受験も終わりだよね」
聞き捨てならないこの台詞。
メンタル激弱の君が、最近食欲が無い事も、気持ち悪いと言う事も気になっている。
君が落ちたらどうしよう、と恐怖に駆られている事も、だからこそ1日は熱望校にチャレンジしたくない、怖い、と思っている事も、母に痛い程伝わって来る。
でも、でもね。
不安定な学力で、平凡な頭脳の持ち主の君は、偏差値も実力も、どこの志望校にも全然余裕なんて無いし、ましてや格上の熱望校に気持ちの上で負けていたら、惨敗しか無いよ。
この三年間、いっぱい泣いたよね。
何度も受験を、やめたくなったよね。
母なんか、6年生の10月まで三日に一度はやめたくなっていた。
だから君は、それ以上かも知れない。
それでも、やっぱり続ける、と泣きながら頑張って踏ん張って来た君。
成績も下がり、塾ではクラス分けは無くなったけれど、君のレベルに授業は合っていないのでは、ビリから出来る子を見続けるのは辛くないか、と母は何度か君にクラスの変更を提案した。
それでも、最後までssクラスで頑張る、このままがいい、と言い張った君。
帰宅すると、算数が出来なくて落ち込んだ顔をしていた君。
母は、気付かぬ振りをしていました。
全然思い通りにはいかない中学受験。
頑張っても頑張っても上がらない成績。
それでも、ここまで来たのだよ。
だから、最後まで諦めないで。
この筆舌に尽くし難い程大変で、紆余曲折しか無かった受験生生活。
悲しくて、悔しくて泣く君のかおは、悔し涙はもう見飽きた。
最後は、母子で抱き合って満開の笑顔の下で、歓喜に溢れた雫のシャワーを浴び合おうよ。
見たいのは、泣き顔なんかじゃない。
だから、驕るな馬鹿息子。諦めるな馬鹿息子。
最後まで、しっかり走り抜け。
母は明日、君に残り三教科で国語の失敗を挽回して、合格点に届かすという経験をさせようと思う。