頭の中に、この間の面談での熱血校長の台詞がこだまする。
「お母さん、彼は幼いし意識を高くするのは無理ですよ。私も沢山の男の子を見てきましたが、本人の意識が高かった男子なんて、両手で数えられる位です。
彼は外では大人しいし、不安を出せるのはお母さんにだけなのでしょう。これからも、何度か爆発は有ると思いますよ。
その時、怒っても喧嘩してもいいけれど、無視だけはしないで下さい。
最後まで、お母さんが頑張らないといけない受験になると思います。
中学受験は、過酷です。これからも、いっぱい辛い思いはするでしょう。
でも、最後に二月に笑いましょう」
さすがだな。熱血校長先生。
うちの息子は、やっぱり意識は低いし、宿題の管理からスケジュールまで全部母任せで、それでいて真面目で、要領悪くて。
自分の不安や葛藤も押さえられない、アホな子で。
そんな幼男子の気持ちを受け止めて、息子に振り回されて、一緒に目元がお岩になるのに泣いてやるのが、母なのか。
あんたなんか、お肌がぷくぷくで泣いてもお岩にならないけれど、母は泣いたらお岩になるのよ。
ホスピタリティー精神など無い私が、ここまで振り回されて、何度も目元お岩になって、そして母になるのか。
電話での母の台詞が、こだまする。
「子供に敵う母なんていないんやで。
母は、永遠に我が子に片想いや。
諦めて探しに行きなさい」
さすがだな。お母さん。
やっぱり、私も幼男子に永遠に片想いみたい。
でも、金の斧、銀の斧みたいに神様が出て来て
「へっぽこ母よ。お前の子は、この癇癪持ちで幼くて、運動神経最悪で不器用な子か、それとも開成、筑駒余裕で精神安定したキラキラ男子か。どちらか選べよ」
とか言われてもさ。キラキラ男子なんて、私から生まれる訳無いし、キラキラ君もこんな母には付き合ってくれないしさ。
「私の息子は癇癪持ちで幼くて、運動神経最悪で不器用な幼男子です。返して下さい」
と言ってしまうな。
生まれて余りにも小さい君を抱いて、不安でいっぱいだった私に、君が「あー」って微笑んだだあの瞬間から、私は君には敵わない。
受験が終わるまで、あと何回私は目元お岩になるのだろう。
私だって「今回も、我が子はsコースキープ。偏差値少し落ちちゃったけれど、何とか65に留まりました☆」とかキラキラブログを書きたかったけれど、永遠に無理だなこりゃ
君には、永遠に内緒だけれど
「こんなんやったら、夫も子供もいらんかった。私、一人がいいもん。えーん」
と泣いて、ばあばに深い深い溜め息をつかせたアホなアラフォーが、君の母です。
母にしか、こんな情けなくて恥ずかしい自分を出せないのは、親子で一緒か。
長くなりましたが、怒濤の二日間に起きた事を書けて、少しすっきりしました。
そして、途中で温かいコメントを下さった方々。こんなやり取りをしている親子は自分達だけではない、大丈夫、と分かり本当に励まされました
ありがとうございます。
ブログを始めて本当に良かった。
でもここまでのアホ母子は、いないだろうな
幼男子は、一日遊んですっきりしたのか、それとも諦めたのか分かりませんが、意外とご機嫌に社会の覚え直しに取り組んでおります
最後に、目元お岩の妻と泣きじゃくる幼男子という地獄絵図を見ても、そそくさと風呂に入ってすぐに寝に行った夫よ。
一度で良いから、そのポジション私と代われ。