翌朝、息子と一言も話さず、息子は勝手に登校。


一人になって、今回は多分もう無理だろう、受験をやめる事を前提に考えなければいけない、と地元の公立中学のホームページを見たり、内申制度を少しだけ調べたり、早稲アカとの契約書を引っ張り出して来て、いつまでに退塾届を出せば7月分の塾代は引き去られないか、等を調べていました。


前月の5日までに、という事は今日までではないか、本人の決意が固いのならば、今日にでも電話をさせなければ。

早稲アカに出掛ける事態に備えて、心を落ち着かせる為にも、化粧をする母。


本当に、ここまで来てやめるのか。

そもそも受験を頑張る、勉強を頑張る、を前提にしか私はものを考えて来なかったけれど、そこまで頑張らず、のほほんと来た人と私とで、そんなに人生変わらないよな。


では、ここまで大変な中学受験を乗り越えて得られる物とは、一体何なのだろう。

友達や環境、勉強に向かう姿勢は、地元の公立と中高一貫校では全然違いそうだな。

でも、社会に出たら名前はご立派な大学を出ていても、仕事能力は別の事を要求されるし、職場環境は入社しないと分からないし。


大体、一番の運は就活の時に売り手市場か、買い手市場かで全然違うし、それこそ誰にも分からない運ゲーだろう。

やはり、中学受験という道が息子には良い、と思って勧めたのは私で、それが本当に彼にとって最適か、は分からないや。


うん、もう無理なら受験をやめる事を受け入れてあげなければいけない。

ああ、でも本当に虚しい。

私は、成績の事では余り叱らなかったのになショボーン


息子が帰宅するまで、色々ぐるぐる考えて、何とか必死に自分を納得させようとしていました。