熊野大社から意宇川沿いを
上流に向かって徒歩10分
案内に従って進むと
熊野大社の元宮の地
「上の宮跡」がある
熊野大神ことスサノオノミコトは
原初は天狗山(熊野山)
の頂上に祀られていました。
山には今でも熊野大神の御霊が
降りてきたという磐座があり、
それを拝むための遥拝所が
あったのが現在の上の宮跡の
背後の御笠山の山頂。
中世に熊野大社は
上の宮・下の宮に分かれ、
現在の熊野大社がある場所は
下の宮があった場所、
現在の「上の宮跡地」がある
場所が上の宮がありました。
現在は跡地の碑や御神木が残り、
そこから更に山道を登ると
遥拝所があった場所に
辿り着きます。
登山道途中には・洗眼すると
眼病に効き、あるいは産婦が
この水を服すと母乳が
満ち足りると言う
御神水「妙見水」が
巨石から滴り落ちています。
社はお祀りされて無く
神社のあった場合が示してある
しかし、御神威は衰えることなく
厳かな雰囲氣を醸して
とても癒されます。
熊野大社にお詣りをされたら
是非訪れる価値ありです。
熊野大社・上の宮跡
くまのたいしゃ・かみのみやあと
島根県松江市八雲町熊野
御笠山の山頂に「熊野山の元宮の遥拝所」があり 明治期までは 熊野大社「上の宮」とされていました。
いつの世にも人々から出雲国一之宮として篤い崇敬を あつめている熊野大社は古代、意宇川の源流である熊野山(現在の天狗山)にありましたが、中世より里に下り近世末まで「上の宮」「下の宮」(現在の熊野大社)の 二社祭祀の形態をとりました。
ここは「上の宮」跡で、伊邪那美神社・事解男神社・ 速玉神社・五所神社・八所神社・久米神社等がありまし た。背後の山は御笠山と言います。ここのそれぞれの神社 の具体的建築年代は不詳でありますが、多くは中世、 紀伊国の熊野信仰の全国的広がりの中で造営されたもの と言われています。
明治時代に至り当地の神社は、政府による神社制度の 改正を機に熊野大社へ奉遷合祀されました。
御笠山の頂上付近からは、熊野大社の元宮があった熊野山 が拝され、遥拝所が設けられています。
また登山道途中には、御神水 「明見水」が巨岩から滴り落ちています。
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