和歌山県白浜温泉から
車で約20分の距離にある
救馬渓観音。
約1300年前に役の行者が
開山したと伝わる紀南地方で
随一の最古の開運厄除霊場です。
あらゆる願かけのお寺でもある。
救馬渓観音の本堂の屋根は
大きな一枚岩と一体となっている。
古来、跎々鬼羅(ダダキラ)洞窟と
呼ばれる岩窟に建てられた
欅造りの本堂には、
中央に御本尊「馬頭観世音菩薩」
左に十一面観世音菩薩、
右に弘法大師をお祀りしています。
馬頭観世音菩薩は、
鎌倉時代を代表する
仏師・快慶の作と伝えられる。
遊歩道には縁結びの神様があり
男女の縁はもちろん、
お金の縁や商売の縁など、
あらゆるご縁を結んで
いただけます。
また南紀熊野ジオパークにも
指定されている、
まるで虫に喰われたかのように
穴の空いた岩窟。
これは「タフォニ」と呼ばれ、
風化によって自然にできたもの
「縁結びの神」の背後にある
タフォニの中には、
ハートの形をしたものも。
これを見つけられると、
さらによいご縁が授かると
言われています。
救馬渓観音
すくばだにかんのん
和歌山県西牟婁郡上富田町
救馬渓観音は、約1300年前の飛鳥時代、修験道の開祖「役の行者」によって開山され、その後、熊野詣でに行幸された鳥羽上皇の勅願により堂宇を建立「瀧尾山 岩間寺」と号しました。
救馬渓観音の名前の由来は、馬を救った観音様ということで名付けられました。約600年前の室町時代に、中興の開基と言われる小栗判官すなわち小栗助重が、妻・照手姫と紀州湯の峰温泉へ向かう途中、乗っていた愛馬が病に冒され歩けなくなってしまいました。
この時、この寺の霊験あらたかな事を聞き、参籠し祈願するとたちまち馬は全快し、判官自身の病も小康状態となり、無事に湯の峰温泉に辿り着くことができました。愛馬が救われたことに感激した小栗判官と照手姫は1426年(応永33年)堂宇を再建し「救馬渓観音」と名付け、この地を広く伝えたといいます。
小栗の通った熊野街道は現在「小栗街道」とも呼ばれています。
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