先日訪れた
赤淵神社の右脇に、
丁寧に泉を囲った東屋がある。
ミネラルの豊富な泉が育んだ
緑豊かな湿地を避けて
その泉まで進むと
透明度の高い湧水がある
美しい鏡のようなその泉
万物をみなもに写す光によって
覗き込む外の世界と
その狭い世界が見事に調和する
その狭い世界を覗き込むと
2匹のイモリと1匹のマツモムシ
以前訪れたときは沢蟹も見たことがある。
志賀直哉さんの短編「城崎にて」の中の
イモリと出会うエピソードを思い出した。
自然と融合している景色は
例えそれがその狭い世界であっても
凝視、或いは観察力を養わなければ
見つけられないモノがあるのですね
小さな世界にも宇宙を感じます。
そんな機微を感じることを
教わった気がします。
さて、この泉。
何て書いてあるのか?
斎渕泉とも斎湖泉、または斎淵泉?
文献を探しても何も出てこないが
但馬古事記に穴淵という表記があり
赤淵の元になる泉ではないのか?
または赤淵の赤は
丹の鉄の赤だとすれば
鉄を洗う泉という見方もできる
そう思いながら
泉を眺めていました。
赤淵神社 兵庫県朝来市和田山町
『国司文書 但馬故事記』
人皇10代崇神天皇の十年秋九月、丹波国青葉山の賊、陸耳ノ御笠(くがみみのみかさ)、群盗を集め民物を略奪す。その党(なかま)狂土蜘蛛多遅麻に入り、盗みを行う。
天皇、彦坐命(ひこいます のみこと)に命じて之を討たしめ給う。
御子の将軍丹波道主命とともに、は但馬・丹波国造・県連等を率いて、丹波と越若狭との国境に至る。(中略)
天皇その功を賞し、(彦坐命に)丹波・多遅麻・二方の三国を給う。
12月7日、彦坐命は諸将を率いて、多遅麻粟鹿県(あわがのあがた)に下り、刀我禾鹿(とかのあわが)に宮居す。鮑(アワビ)は塩ヶ淵(のち味沢と云う)に放つ。水凅(枯)れるたるのち枚田の高山の麓の穴淵に放つ(のち赤淵神社に祀ると云う)。のち再び勅を奉じ、諸将を率いて背面(そとも)の諸国を巡察し、その平定を奏す。
天皇勅して、姓を日下部足尼(すくね=宿祢)と賜い、諸国に日下部を定め、之を彦坐命に賜う。
11年夏4月、宮に還り、諸将を各地に置き鎮護(まもり)と為す。
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Profile 神奈木有紀(かんなぎゆき)
大阪市で広告ディレクターから2014年に独自理論による神奈木流体バランス法を作りセラピストに転身。
神奈木流の成果
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元気に自然に、ノーファンデ宣言。
ほぐし処ケイ・スリー
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