神社巡りをしていると神様の名前や様々な事柄が当て字になっています。例えば「姫」は「比売」って変わっていたり「素戔嗚」は「須佐男」だったり日本語には駄洒落のように当て字にしたり少し遊び心があります。そしてスサノオノミコトの当て字は現在のサッカー選手などに見える帰化人のようです。そんな様々なその当て字などから推測できるので面白いですね。
ところで、スサノオといえば神社の厄祓いの神様でもあります。ひょっとしたら仏教では「厄」は「薬」を使うのでは?って調べてみると厄祓いの神様スサノオノミコトは仏教では薬師だったりします。ある意味、スサノオは人々を元気にするセラピストだったかもわかりません。
体には疲れると老廃物が溜まります。その老廃物と悪魔は似ています、老廃物が疲れを生み「休んじゃえば?」とか、「脂っこいモノ食べたい」とか本能に直接働きかけます。疲れはやがて憑かれにかわり理性を失い本能の赴くままに行動すると考えれば老廃物は悪魔と等しいですね。
だから疲れは憑かれになる前にケアが必要なのです。
六月の大祓を夏越(なごし)の祓と呼びます。大祓詞を唱え、人形(ひとがた・人の形に切った白紙)などを用いて、身についた半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅や藁を束ねた茅の輪(ちのわ)を神前に立てて、これを三回くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えます。
夏に挙行される意味として、衣服を毎日洗濯する習慣や自由に使える水が少なかった時代、半年に一度、雑菌の繁殖し易い夏を前に新しい物に替える事で、残りの半年を疫病を予防して健康に過ごすようにする意味があったのではと考えられている。またこの時期は多くの地域で梅雨の時期にあたり、祭礼が終わると梅雨明けから猛暑と旱(ひでり)を迎えることになるが、この過酷な時期を乗り越えるための戒めでもあった。
夏越の祓では多くの神社で「茅の輪潜り(ちのわくぐり)」が行われる。『釈日本紀』逸文の『備後国風土記』に記されている疫隈国、素盞嗚神社の蘇民将来伝説に由来するもので、武塔神の指示により茅の輪を腰につけたところ災厄から免れ、武塔神は自らを速須佐雄と名乗り去っていったと書かれている。多くの神社で祭神としているスサノオと習合している例が多数見られる。
ヤンチャな性格のスサノオだからこそ毒を持って毒を制すことができるのかもわかりませんね。