韓国、最低賃金26.9%引き上げ案で対立・・また始まった最低賃金ファンタジー
https://sincereleeblog.com/2023/06/23/yoon-dousuru/
    2023年6月23日 2023年6月23日 尹政権の大冒険 シンシアリーのブログ, 韓国情報 0件

また、最低賃金が話題になっています。ユン政権は労働組合などに強く対処しているので、今回は問題ないだろうと思っていましたが、アイニュース24など複数のメディアの報道によると、どうやら労働組合側の要求が認められる流れになっているようです。韓国は全国同額が適用されるので最低賃金委員会というところで最低賃金を決めますが、そこで、今回の目玉の一つだった『職業によって別々の最低賃金が適用されるようにする』案が、否決されました。労働組合側は反対していたので、労働組合側の要求が通ったことになります。

労働組合側は26.9%の最低賃金引き上げ(12,210ウォン)を要求しており、このまま行けば、大企業はともかく、自営業者は間違いなく店を畳むしかない、と言われています。もはや有名な(?)話ですが、文在寅政権では、最低賃金を無理にして引き上げました。文政権だけでなくリベラル(左派)側は、これを「正しい社会」「平等な社会」だと思っていたかもしれませんが、経済に何一つ良い影響はありませんでした。無数の人たちが職場を失い(雇用そのものが減った)、雇用側も被雇用側もこれといったメリットを得ることはありませんでした。しかし、まだ懲りていないのでしょうか・・

韓国の小商工人(自営業者)の数は650万人だと言われています。経済活動人口が約2800万人とされているので、相当な数になります。6月6日にもエントリーしましたが、彼ら自営業者の平均所得(年間)は2017年2千170万ウォンから減り続け、2021年には1952万ウォンと、はじめて2千万ウォン以下になりました。また、4月3日中央日報の記事によると、1019兆ウォンとされる自営業者たちの債務(これは家計債務とば別カテゴリーです)のうち、約70%が「回して防ぐ(自転車操業)」で行われている、との分析もあります。

ローン額基準では、全体の自営業者債務の70.6%、金額で720兆3000億ウォン分が、『多重債務』である、とのことでして。多重だからといって全額に問題があるとも言えませんが、記事は「一時的に資金をなんとかしようとしても、状況は変わらず、債務で債務を返済する流れが持続している」としています。そんな中、26.9%最低賃金引き上げとなると・・さすがにこの案がそのまま通るとは思えませんが、複数のメディアが、「このままでは非常にマズイ」と記事を載せています。もちろん、上げたほうがいいとするメディアもありますが(笑)。以下、<<~>>で引用してみます。

 

「お店みんな閉じるという声」… 最低賃金、小商工である外面したまま労働界意思通りにガーナ

https://v.daum.net/v/20230623112652171

チャン・ユミ入力 2023. 6. 23. 11:26

タイムトーク248個

 

最低賃金位表決書「業種別差分適用」否決… 労働界、最低賃金時間当たり1万2210ウォンを提示

「零細・中小企業と小商工人の切迫した現実は、無視したまま26.9%引き上げるということはすべて閉めろという言葉と同じです。」

来年にも最低賃金を業種別区分なく単一に適用することにして反発が激しくなっている。 経営界と小商工人は虚脱しているが、労働界は自分たちの意思通りに決定になると歓迎する雰囲気だ。 ここに労働界が最低賃金の最初の要求案で時間当たり1万2千210ウォンまで要求してから経営界は角がしっかりと出たようだ。

 


2024年度最低賃金凍結促し決議大会で参加者が最低賃金引き上げの壁を崩している。 [写真=小商工人連合会]


<・・23日、業界によると、最低賃金委員会が去る22日、政府庁舎で開かれた第7次全員会議で来年最低賃金を業種別に区分するかをめぐって投票した結果、反対15票、賛成11票で否決された。・・>

投票は労働者委員8人、ユーザー委員9人、公益委員9人が出席した中で行われた。 「望楼座り込み」を繰り広げる逮捕されたとき、凶器を振り回して鎮圧を妨害したという疑いで拘束されたキム・ジュニョン勤労者委員(韓国労総金属労連事務処長)は抜けた。

 

<・・業種別の差別適用これは、最低賃金を一括的に定める現行とは異なり、産業別に異なって定める方式だ。現行最低賃金法上でも導入できるが、最低賃金制が初施行された1988年にのみ、一時的に導入された。・・>


当時最低賃金委は、広がった賃金格差を考慮して、飲料品・家具・印刷出版など16社の高賃金業種には時給487.5ウォン、食料品・繊維衣服・電子機器など12個の低賃金業種には時給462.5ウォンを適用した。 <<・・労働側の強い反発でその翌年から現在までは全産業に単一適用されている。

経営側は、最低賃金の業種別適用を導入し、宿泊・飲食業など賃金支給能力が不足した業種には(※韓国では、飲食、宿泊などは、代表的な庶民創業分野とされます)最低賃金を低く設定しなければならないと主張してきた。

一方、労働側はこのような適用は最低賃金制度の目的と趣旨に反するとしてきた。労働側と経営側は対立したが、主に学者で構成された公益委員が反対票を投げたと分析される。・・>

これに経営界は大きな失望感と懸念を表した。 韓国経営者総協会(軽総)は、否決直後に出した立場文で「深刻な懸念と残念を表明する」とし、「合理的基準に対する考慮と一律的施行による副作用などを悩んだ末に提示したが、再び単一の最低賃金を適用する。 と決めたことに対して、虚脱感と無力感を感じる」と明らかにした。


一方、「区分適用が失われた以上、来年の最低賃金は必ずしも現在最低賃金水準を余裕がない困難な業種を基準に決定しなければならない」とし「法律に明示された事業別区分適用が早急に実行されるように、政府と最低賃金委員会が区分 適用に必要なより政治的な統計的基盤を緊急に構築することを強く促す」と付け加えた。

小商工人も大きく怒った。 小商工人連合会は入場文を通じて「惨めで悲痛な心と鬱粉を禁じる道がない」とし「全国小商工人の絶叫と切実な訴えを結局今回も無視した」と強調した。

続いて「最低賃金法4条1項に基づく「区分適用」に反対した最低賃金委員にすべての業種に同じ最低賃金を支払うことが果たして合理的な決定なのか、我が国が法治国家が正しいか、零細な商工人は雇用を あきらめたり、店の閉鎖を求めるのか問わないわけにはいかない」とし「最任委の決定に対して強く抗議し、最低賃金凍結という小商工である生存権と直結した最後のボウルを射手するために最後まで総力を尽くすだろう」と付け加えた。


朴ジュンシク最低賃金委員長が去る20日、世宗市政府世宗庁舎で開かれた最低賃金委員会第6次全員会議に参加している。 [写真=ニューシス]

さらに、<<・・労働側はこの日、来年度最低賃金の最初の要求案で時間当たり1万2千210ウォンを提示した。これは今年最低賃金より26.9%多い。・・>>月給に換算した金額(月労働時間209時間適用)は255万1千890ウォンだ。


労働者委員は、引き上げの根拠で▲最低賃金引き上げによる内需消費活性化▲労働者世帯の生計費の反映を通じた最低賃金引き上げの現実化▲悪化する賃金不平等解消▲算入範囲拡大による最低賃金労働者実質賃金の減少などを掲げた。

労働者委員は「最低賃金制度の根本趣旨、最低賃金労働者の世帯員数分布、国際機関勧告、最低賃金委制度改善委員会の意見などを考慮すれば、世帯生計費が最低賃金決定の核心基準にならなければならない」と主張した。 。

消費者物価見通しに換算した来年度適正生計費は1万4千465ウォンだ。 労働者世帯の経常所得に対する労働所得の平均比率は84.4%だが、1万4千465ウォンの84.4%は労働界がこの日提示した1万2千210ウォンだ。

最低賃金審議は労働界と経営界が提出した最初の要求事項をめぐってその格差を狭める方式で行われる。

ユーザー委員はこの日、最初の要求を提示しなかった。 ユーザー委員は最低賃金業種別区分適用の可否を決定することが優先という立場だったが、表決直後、ユーザーメンバーが反発する雰囲気の中で会議が終了した。

労働界が提示した最初の要求案に対して、ユーザー委員であるリュ・ギジョン軽総専務は反対の意を明らかにした。

龍専務は皆発言で「今年最低賃金は9千620ウォンだが、週休手当まで考慮すればすでに1万1千500ウォンを超えた」とし「ここに5大社会保険と退職給与に入る費用まで考慮すれば 最低賃金労働者を雇用した事業主のほとんどは、最低賃金の約140%に達する人件費を負担しなければならない"と話した。

 

(アイニュース24)/チャン・ユミ記者(sweet@inews24.com)
 

ただでさえ、9~10月に新型コロナ対策(ローンの返済猶予など)が終わると、自営業者を中心に金融危機になるという話まで出ているのに・・26.9%とは。サグミュンもびっくりです。この自営業者関連で、他にもいろいろ「どうすんの、これ」な記事が出ているので、近いうちにまた取り上げるかもしれません。

 

 

にほんブログ村 政治ブログ 特定アジアへ

Please Click!
 ↓ ↓ ↓