アメリカ・ヒューストンでの個展を終えて<まとめ>


こんにちは!“英語でアート”の宮本です。

6/17 – 6/19 までアメリカ、テキサス州ヒューストンで「青木隆太」の個展を開催いたしました。「アート・アライアンス」のアメリカ企画第2弾!


3日間の展示。オープニングの参加者だけでも3040名位?!作品合計5点がヒューストンのお宅にお嫁入り^^。しかも内4点は「大判」作品。アーティストトークも盛り上がり、これ以上のサクセスはないのでは?と強く感じております。Alternative spaceを使うと、集客に制限が出てきて、なかなか結果が出せないのですが、今回はお見事、青木さんのトーク冒頭に出てくる<<ミラクル>>そのものとなり、企画した私としては、100 点満点が出せたと思っています。


とはいえ、これも現地の沢山の方々の協力があったからこそ実現出来、彼ら無しではここまで理想通りの結果が出せなかったことでしょう。会場を提供して下さったネルダさん、私の現地サイドでの強力なサポーターであります、ルシンダさん、そして、ここでは書き切れない友人たち。皆さんの地道な準備と心遣いによって、素晴らしい展覧会となりました。


ネルダさんもルシンダさんもそれぞれギャラリーに所属するアーティストなのですが、アーティストが、自分のアート関係の友人やギャラリスト、コレクターを惜しみなく紹介するのって。。なかなかできないことだと思いませんか?友人たちに恵まれ過ぎていますが、甘えが出ないように(!)感謝の気持ちを忘れずに、今度は自分が彼らのために何が出来るのかを模索し続けたいと思います。


さて、ここからは、自分のメモも兼ねて書きます。今回の私の業務について。展覧会の“総監督”ってところでしょうか?!会場確保のため、アトリエ所有者との交渉、現地でのコンタクトパーソン(ホスト役)確保、その2人と展示する日本の作家との間に入り、個展開催まですべてのおぜん立てをする。ちなみに現地サイドの2人は私の友人で、昨年、作家を含め、全員で顔合わせしています。


全体のスケジュール立て、日程調整、宣伝、集客、個別案内、プレイベント(これは、結局現地の別の友人アーティストが彼女の自宅で私たちのためのパーティーを開いて下さいました)企画、作品搬入、搬出、展示作業、価格決定など(この辺りは全員で)、オープニングレセプションの段取り決め。


お客様は私と現地のホスト役のルシンダさんの知人関係がメインとなりましたが、出来るだけ作家が「アートのキーパーソンたちに会えるように」セッティングいたしました。


プレイベントとなったアーティストTさん宅でのパーティーでは、こちらでもTさんがご自分のアート関係者の友人やコレクターさんなどを招待して下さいました。ここで偶然知り合いになったコレクター夫妻に“明日個展のオープニングがあるので。。”と、何も期待せずに気軽に案内ハガキをお渡ししたなら、翌日ちゃんと来て下さって。。。しかも、作品をお買い上げされたのです!!こんなこともあるのですね。紹介して下さったTさんにはもちろんお礼いたしました。つくづく、アメリカ人って寛大な人が多いんだなぁ~~~と実感した1週間でした。(以前からそう思っていましたけどね^^


ここまでやって、恐らく多くの方は、Art Allianceはどれだけエージェント料もらってんだろ。。?!とお思いかもしれません。えと。。何もいただいておりません^^;。日本の作家を海外へ出すサポートをし、スクールを盛り上げるためにやっています。


といいながら、海外で展示したいから、誰でもサポートするのかというと、そうではなく、私との信頼関係が築けている人、スクールを応援して下さっている方、スクール歴の長い方を優先させていただいています。自分が気持ちよく、楽しく一緒に仕事ができる方…が一番なのです。信頼関係にあり、私が相手を応援する分、向こうもArt Allianceを応援してくれるという、Win-Winな関係が築ける人が理想です。


何のコネクションもなく、アメリカで個展、あるいはグループ展参加までこぎつけることは大変なことです。出品料払って云々ではなく、純粋にギャラリーの企画展として、、という場合です。


なぜなら、(当然といえば当然ですが)アメリカにも、ヒューストンにも、“ギャラリーに入りたい”という現地のアーティストはごまんといるのです。日本のような貸画廊のシステムはあまり一般的ではないですので、その分競争は増します。。


地元でよりどりみどりな中、海外の作家をあえて扱いたいというギャラリーは当然ながら少数派です。輸送費の問題もありますし、販売面でも、アメリカでは全く無名な作家を見せるには、勇気要りますよね。ですので、結局カギとなるのは、「人脈」と「交渉術」だと信じております。素晴らしい作家、作品はこの世に沢山存在します。でも、それをDecision makerに見てもらわないと、何もHAPPENいたしません。Decision makerとの橋渡しをするのが、Art Allianceの仕事、私の仕事だと思っています。


次のヒューストンでの個展開催は、来年の4月となりそうです。ヒューストンへ行く時は、必ずギャラリー・オーナー何名かと事前にアポを取り、作家のポートフォリオを見てもらっています。今回もいくつか話が進みました。そして、長年にわたるArt Allianceの生徒さんでもいらっしゃいます☆さんには、こんなギャラリーがいいな。。と何年も前から妄想していましたが、ようやくそれが実現しそうです。ギャラリーとの交渉も最終段階です♪コマーシャル・ギャラリーでの個展開催となるまでには実に時間がかかります。でも時間をかけた方が、相手(=ギャラリスト)との信頼関係を構築することができますので、それはそれでプラスですね。


毎回出張する度に、「日本の作家さんに、コレを伝えなければ!」という事項が出てきます。720日(水)に、青木隆太さんに「ヒューストン・レポート」を行っていただきます。青木さんのレポートの後に、ちょこっと私からも「海外進出のヒント」となることを話します。


実際青木さんが体験した、ヒューストンでの手ごたえを語っていただきます。また、この展示用に作品28点をすべてハンドキャリーされたのですが(内、大判作品も!)、どうやって飛行機の“手荷物”として持ち込むことが出来たのでしょうか?!そのノウハウも含めて皆様に伝授いたします。きっと作家の皆さんはもちろん、他のアート関係者やアート・ファンの方々にも興味を持ってもらえる内容になると思います!

*青木さんの個展概要: http://ameblo.jp/yukiart2/entry-12168680596.html



Art Allianceの「アーティスト&美大生のための英会話」初級コース(10期生)728日にスタートいたします!”海外で活躍したい!!“というアーティスト、クリエーターの方、募集中です!

→ http://www.artalliance.jp/artist/index.html