❶【オバ見え、高見え】という言葉に思うこと
❶より続く
❷《高見え》
これは絶対にダメです。
高見えとは実在には廉価だけれど高価に見える物という意味です。
高見えという謳い文句に釣られても高く見えていると思っているのは本人だけで、実際には誰からも高価には見てえません。
私は別に、ある〈物〉に対する値段が値段がどうこうということではありません。
人によってどこにお金をかけるかは違います。何かを我慢して自分の好きなことにお金を費やすのは自由です。だから、別に高見えしなくてもいいのです。
高価な物は外見だけではなく使ってみて味わいが出てくるのです。使用しているときに、あれ?こんなところにも職人技がある…などと後から感心することがあります。
そういうときにすごいなと感じ、自分の仕事もこうありたいなと自分の生き方の指針にさえなることもあるのです。
〈高見え〉にはないお値段に見合った本物だからこその納得があるのです。
ブランドとはそういうことです。
そういう深い物を一つでも持っていると本当に生き方が違ってきます。
だから、私は宣伝文句としての〈高見え〉という言葉が好きではありません。