高専志望のお子さんをお持ちの皆さんへ。 | ロボコニストのハハでございます!~息子は高専4年生~

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一人息子は高専機械科・4年生。高専ロボコン部員、機械・プラント製図検定3級(手書き)所持。
春からはいよいよゼミに配属される息子と、リモートワーク多めでお送りしているハハの、のんびりした暮らし。

息子ニコが高専にご縁をいただいて、一年あまり。

今は絶賛自宅警備ゲーム…ゲフンゲフン…、兼、高専からの課題と格闘中の息子ニコですが、2年前の今頃は、親子ともども、進路について真剣に悩んだり考えたりしておりました。

そこで今回は「保護者として、高専受験を志望しているお子さんに対してどういう心構えでいたらいいかな?」といったことを書いてみたいと思います。

参考になれば嬉しいです。

 

まずは、お子さんの選んだ道を信じましょう

高専は、全国でわずか57校しかない、超レアな進学先です。

そんな「高専」を進路の選択肢に入れる時点で、お子さんには、かなりの冒険心と勇気が必要なはずです。

大多数の、高校に進学する友人たちとは違う道を行くのですから。

勉強の進捗度も早く、高度です。

ひと足先に「飛び級」で大学に進学するようなもんです。

それでも俺は私は、高専に行きたいんだ!と感じ、日々努力を重ねているお子さんの選んだ道を信じて、お子さんの応援団長になってあげてください。

 

情報収集は多方面から

そんな「超レアな進学先」である高専。

中学校1校から志望者が出るのは数年に一人、下手すると10数年に一人。

3高専4キャンパスを有する東京ですら、自分の担任する教え子が「高専受験」を志望したという経験を持たない先生がほとんどだと思います。

ですから、進路相談の際に先生から「高専受験を勧められる」ことは余程のケースでなければないですし、そもそもイマドキの先生方は、生徒に「〇〇高校を受験したら?」などと具体的な進路先を勧めないのだそうです(万一の受験失敗の際にモンペに凸されるのを防止するためだそうで…)

そうなると、やはりここは保護者の皆さんの出番です。

塾の先生や知人友人はもちろん、SNSなどでも情報収集を。

案外「〇〇さんの旦那さんが△△高専のOBですって!」とか、そういうご縁ってあったりします。

できるだけ、多くの情報を得られるように努力なさってください。

もちろん、学校見学や説明会にも足を運んでくださいね。

 

高専志望者の塾選び

これはワタクシの個人的感想ですが…

高専受験を志望なさるなら「集団指導」の塾より「個別指導」の塾の方がいいと思っています。

理由は簡単。

「高専の試験の難易度や傾向が高校受験と全然違う」からです。

例えば、息子が進学した高専は、受験科目が国語、数学、英語の3教科。

国語と英語はそれほど難易度が高くありませんが、数学の難易度は都立最難関校クラス。

その上、出される問題傾向に偏りがあるようで、そういう「傾向と対策」に対処するには、集団指導の塾では心許ない。

できれば個別指導塾、それも「過去に高専受験の指導を経験した先生がおられる塾」が望ましいです。

幸い、息子の場合は、小4からお世話になっていた個別指導塾のしつちょーが、高専受験指導経験者でした。

これから塾探しをご検討されるなら、ご一考を。

 

受験スケジュールの管理はしっかりと

公立高校の受験に対しては、中学校は結構、手厚いです。

例えば都立高校の場合、各中学校に直接、入学願書の用紙が届くし、中学校側も都立高校の願書提出処理には慣れているので、手続きの抜け・漏れの心配が少ないです。

ただ、私立高校の受験同様、たとえ国立や都立であっても、「高専受験」の願書提出処理は「受験生(保護者)に丸投げ」です。

ですので、中学校は当てにせず、自発的な早め早めの対処が必要。

高専から入学願書を早めに入手、中学校に出してもらいたい書類や書いてもらいたい書類を早めに依頼し、とにかく「抜け漏れチェック」は万全に!

…そんなに気を使っても、願書提出当日になって提出書類を家に忘れてきた息子ショックの例がありますが…チーン

 

第二志望・第三志望校も真剣にしっかり考える

受験に番狂わせは付き物。

たとえ模試で毎回A判定でも、内申がどんなに良くても、「絶対」はありません。

万一に備え、第二志望校や第三志望校は真剣に考えましょう。

お子さんにも、第一志望校にご縁がなかった場合、第二志望校として、どんな特色のある学校なら行ってもいいのか?どんなことを学びたいのか?

通うのはお子さんですので、よく考えてもらって、よく話し合って決めてください。

また、意外と考えてそうで考えてないのが「お金の問題」。

私立高校を併願校としてお考えの場合、入学金をいつまでに支払えばいいのか、とか、入学辞退時には支払った入学金が返ってくるのかとか、どのくらいの成績を取ったら特待生で授業料免除になるかとか(‼︎)そういうところもしっかり下調べを。

 

女優・俳優に徹してお子さんを見守る

お子さんは、思春期真っ只中での受験です。

保護者の皆さんのいうことを、なかなか素直に聞いてくれないかもしれません。

なかなか伸びない模試の点数に一喜一憂し、頑張ってるのに上がらない内申点にため息…

でも、親の意向のウエイトが大きい小学受験や中学受験と異なり、お子さんが自分で決めて挑む受験です。

お子さんのやる気と才能を信じて、どーんと構えてください。

…いや、お子さんの内申や模試に一喜一憂するお気持ち、よーっっっっっっく分かります!

(ワタクシもそうでしたもの!)

ココはグッと我慢の子、私は女優!俺は名俳優!と腹を括って、お子さんの合格を信じて疑うことなし!

と、やせ我慢して見守りましょう!ニヒヒ

 

 

「保護者に出来ることは『お子さんの体調管理』と『学費の支払い』だけ」ということを肝に銘じる

…実はコレ、息子の小中学校時代のPTA会長さんの名言なんです。

お子さんの手が離れていくにつれ、保護者に出来ることって、本当にコレくらいしかない。

でも、この二つが揺るがせになっていては、受験の成功は望めません。

そして、将来のお子さんの人生の基盤を作ることでもあるのですね。

ココはひとつ、「口は出さずに金は出す」、太っ腹のタニマチ気分で参りましょ!

 

 

 

中学3年生の皆さんは、登校できず、不安な日々を過ごしておられると思います。

でも、学校に行けない今だからこそ、出来ることもあると思います。

保護者の皆さんも、例年とは異なる受験事情で、情報のアンテナをいつも以上に研ぎ澄ませる必要がありますね。

どうか、来年の春に笑って過ごせるように、今できることを精一杯なさってください。

そして、とにかく、すていへるしーで!