高専生「あるある」で、一番頻度が高いこと。
「何歳ですか?」
「16歳です」
「じゃ、高校1年生?」
「いえ、高専1年生です」
「え??」
「高専!高等専門学校です!」
「専門学校?」
「いーえ!高専専門学校は、専門学校ではありません!」
「??…高専ってなんですか?」
コレですよコレ
いやぁ、世の中に「高専」って、ホントに知られてないんだなぁ、と実感する瞬間。
確かに、「高専」に進学してる子って、ものすごく少ないので、仕方がないのですが…
というわけで、今回は「高専ってなんだ?」の基礎知識を。
高専(高等専門学校)は、5年制の「高等教育機関」です。高校(高等学校)が「後期中等教育機関」なのに対して、高専(高等専門学校)は大学や大学院と同等の教育機関で、卒業すると「準学士」(=短大卒)の資格が得られます。
ちなみに、「専門学校」も「高専教育機関」ですが、ちょっとややこしくて、修業年数は1~4年と学校によってバラバラ。卒業すると「専門士」の資格が得られ、ある特定の職業に必要とされる知識・技術、資格を身につけるための学校です。
高専と専門学校、名前は似てても似て非なるもの、ということ。
ちなみに、現在、高専は全国に、
・国立→51校
・公立→3校
・私立→3校
あり・・・というか、全国でもたったの57校しかない。
では、全国に高校(高等学校)がどのくらいあるのかというと
・国立→15校
・公立→3,473校
・私立→1,321校
なんと、4,809校もあります。
(出典:平成30年度学校基本調査)
つまり、単純計算してみると、高校に通ってる子100に対して、高専に通ってる子は1.18という比率。
…「高専ってなんだ?」という方が多いのも頷けますね。レアだもん。
そして、全国に「専門学校」はというと。
…詳しい数字が調べられなかったのですが、約8200の学科があるそうなので、高専より人数、知名度ともに圧倒的優位なのは間違いないですね(^_^;)
ワタクシの実感でも「高専に進学する子は、中学校1校から、数年に一度出るかどうか」という感じ。
高専に進学すること自体、かなりの「レア」というわけです。
で、ざっくり「高専」について説明すると
・5年制の学校である
・学部のほとんどが理系、工業系。たまに航空系とか船舶系など変わり種もあり。
・卒業すると、短大卒と同等の資格が得られる
・生徒ではなく「学生」、先生ではなく「教授」「準教授」である
こんな感じでしょうかねぇ。
ただね、大概の場合、ここまで詳しく説明してる暇はないので面倒になってしまい
「高校生?」
と聞かれたら
「…ハイ」
と答えてるようです
もう少し、高専がメジャーな存在になったらいいのになぁ。