CPUがRYZEN 7 1700のPCにWindows 10 Proをインストールして、記憶域(シンプロビジョニング)を使ってファイルサーバーを作っていました。RYZEN 7 1700がWindows 11ではサポートされないので、OSをTrueNASに移行しました。Windows 10よりもインストールが簡単で、シンプロビジョニングの設定も簡単でした。

 

 メインPCにあるデータのバックアップは一旦消して、そこにファイルサーバーにしかないデータをコピーして、今度は中身を消したHDDを通常のGPTのNTFSにして、そのファイルをもう一度コピーして、ファイルサーバーから切り離します。

 

 USBブートにしてUSBメモリからTrueNASをインストールして、初期設定、ストレージプールを作成して、そこにデータアセットを作り、それをSMBでメインPCからアクセスできるようにします。切り離したHDDをメインPCに接続して、メインPCからTrueNASがインストールされたファイルサーバーにコピーします。

 

 TrueNASはFreeBSDをベースに作られているので、SSHでファイルサーバー内でディレクトリコピーすれば良いのですが、Webインターフェイスでは上手くいかず、ついついWindowsからROBOCOPYを使ってしまいました。

 

 途中、余計なことをしてNICの速度が100Mbpsに落ちてしまっていたことに気がつかず半日ぐらい無駄にしました。

 

 NICの冗長化をしようとしましたが、WindowsのようにIEEEの規格から外れたような機能は搭載されておらず、複数のNICでロードバランサーを機能させようとしたらLACPに対応したスイッチングハブが必要なので、とりあえず1Gbpsで我慢です。ファイルサーバーのストレージの速度が最大で250MB/sですが、今回データを移し替えるHDDはSMR方式のRAID1構成で平均70MB/sぐらいなので、125MB/sで転送できる1Gbpsでも十分です。

 

 現在もファイルサーバー上で、3TB 7200rpmのHDD(CMR)4台のRAID-Z2で構成されたストレージプールから8TB 5400rpmのHDD(SMR)2台のRAID1で構成されたストレージプールへデータを移動中です。明日の晩ぐらいには終わりそうです。

 

 Windows10とは違って、メインメモリをキャッシュとして目一杯使っていてアクセス速度はある程度平滑化されて、もたつくような挙動がないのでストレスは少ないです。WindowsとLinux MintのSMBの組み合わせで起きていた動画ファイルの破損も今のところ無いようです。

 

 いずれにせよファイルサーバーはもうWindowsに戻ることはないです。次は第3世代Core i3を搭載したノートPCをLinux系かFreeBSD系のOSに移行します。コマンドに違いがあるのでFreeBSD系が覚えることが少なそうですが・・・。