推し活のススメ | 30代独身女の日々のあれこれ

30代独身女の日々のあれこれ

30代独身女の趣味や美容から日常の思いまで、日々のあれこれを気ままに綴ります。
おすすめ品もご紹介していくのでぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

私は宝塚歌劇を愛してやまない。

私が宝塚に出会ったのは小学校低学年の頃。親子共々宝塚loverのお友達に連れられて、花組公演「野風の笛」を1階5列目という特等席で観劇した。今思えばとんでもない経験だ。それからかれこれ20年近く宝塚に通い続けている。

宝塚は想像をはるかに超えて華やかな世界である。
そしてその裏には、彼女達の血のにじむような努力がある。

傍から見たら女子校の延長のように見えるかもしれないが、決して甘くない世界だ。

まず、宝塚歌劇団に入るには宝塚音楽学校への入学が必須だ。全国からたくさんの10代の女の子達があの世界を夢見て受験する。受験の準備の段階で、普通であれば心が折れるだろう。そこで何かを見出されて何十倍の倍率をくぐり抜けた数十名が晴れて入学。そこから先はなまじ軍隊だ。

在学中はもちろん入団後も数年おきにある試験による順位が名簿順から役付きにまで影響する。
40人近くが同時に1つのステージに立ち、トップスターから最下級生に至るまで、衣装の早着替えは当たり前。事故多発地帯にしない為には、演出家を始め、上級生の言うことには有無を言わずに従う、徹底した規律がないと成り立たない。
その上、中心メンバーになる為には運も才能も備えた上で努力を重ね全てにおいて抜きん出ることが求められる。

そんな場所で努力を重ねたからこそ、輝かしい舞台の上で客席に与えられる感動がある。100年以上も続いていることには意味があるのだろう。

宝塚は完成形を楽しむだけではない。成長を楽しめる場所だ。
歌やお芝居があと1歩だった子が目に見えて上達していたり、端っこにいた子が少しずつ出番が増えて目立つようになっていく、など見守る楽しみだ。
早いと音楽学校時代からお気に入りを見つけて入団を見届け、初めてのセリフだとか、初めて「村人」じゃなく名前のある役がついたとか、親戚のおばちゃんのごとく一喜一憂する。入団、組配属から退団まで見届けるなんてことも珍しくない。

様々な楽しみ方で夢のような時間を過ごして日頃のストレスを発散し、次の観劇日や彼女たちの努力を想像しては頑張る活力に変えていく。

宝塚に限らず、私の周りの推しがいる面々はどんなに忙しくても、いつも比較的元気で楽しそうに生活している気がする。
推しから得られるエネルギーは偉大だ。
皆さまもぜひ推し活を始めてみてはいかが?