韓国の運転免許を日本のソレに切り替えた話① | ゆうきの韓国スケッチブログ

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ソウルに住んで16年目の日韓夫婦。韓国の日常をつれづれなるままに文字や写真やイラストでスケッチしていきます。

僕が生まれて初めて取得した運転免許証は韓国のモノです。
日本にいた大学生のころは金銭的に余裕がなかったのと、
東京住まいで免許がなくても特に困ることはなかったのとで
免許を取ることなく、韓国にやってきてしまいました。


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それ以来、日本に一時帰国する際には「国際免許証」を発行してもらい
それで運転するということをやってたのですが、
韓国での国際免許証取得に関する記事はコチラ

今回の一時帰国中の一つの目的として
「日本の運転免許証を取得する」
というのがありました。

いろいろ理由があるのですが、
まずは国際免許証は有効期限が1年間と頻繁に取りにいかなくてはならないのが面倒。
そして何より、「日本での身分証明書が欲しい」というのが最大の理由でした。

何かの用事があって日本の公的機関に行った時に身分証明書の提示を求められることが
たまにあるのですが、
そういう時、パスポートだとなんだかんだ上手くいかないケースが何度かあってですね。

やはり日本では運転免許証に代わる身分証明書はない!ということで
今回是非取得しておきたいと思ったわけです。


とは言ってもまた一から教習所に通って試験を受けて...というわけではなく、

ある特定の国や地域の運転免許証を持っている人は
学科試験や技能試験を受けることなく、日本の免許証に切り替えることが可能!
というすごくありがたい制度があるのです。

その国や地域と言うのは
アイスランド、アイルランド、アメリカ合衆国のメリーランド州及びワシントン州、イギリス、イタリア、オーストリア、オーストラリア、オランダ、カナダ、韓国、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン王国、チェコ、デンマーク、ドイツ、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、スロベニア、モナコ、台湾

というわけで、韓国もここに含まれています!ワ━ヽ(*´Д`*)ノ━ィ!!!!


さてさてでは免許切り替えに当たってどんな書類が必要なのか...。
  1. 有効な海外の免許証
  2. 上記免許証の日本語翻訳文(当該国の駐日大使館又は日本自動車連盟(JAF)が作成したもの)
  3. 本籍記載の住民票
  4. 免許を取得した国などに通算して3か月以上滞在したことが確認できるもの(パスポート等(古いパスポートがあれば全て))

とまあこんな感じです。

 

どれも揃えるのに苦労するような書類ではないですが、

唯一ネックとなるのが2番の翻訳文。

 

日本の韓国大使館かJAFが作成したものでないとダメということでしたが、

ネットで調べてみたら、JAFは手数料が高い上に受け取るまでに韓国の免許の場合は2~3週間もかかるという話だったので、帰国後すぐに東京に行く用事があったこともあり、麻布十番の韓国領事館へ行くことにしました。

 

韓国領事館に着いたのは午前11時半ごろ。

領事館の7階にある翻訳オフィスに行ってみると

ちょっと神経質そうな韓国人のおじさんが一人座っていました。

 

「何の用ですか?」

「あの〜、韓国の免許の翻訳をお願いしたいんですが...」

「悪いけどこれからお昼休みだから」

「あ...じゃあ、免許証だけ預けて行っていいですか」

「ん〜、でも出来るの15時ごろになりますよ」

「え、15時...(そんな時間かかるのか?)わかりました。15時ごろにまた来ます」

 

そんな感じで突然3時間あまりのヒマが出来てしまい、

バスに乗って渋谷に行き、なんやかんや時間をつぶして

約束の15時、再び麻布十番の韓国領事館へ。

 

「すみません、先ほど免許の翻訳をお願いした者ですが」

「あ〜、はいはいできてますよ〜」

 

という感じで韓国の免許証に書かれてある内容を翻訳したA4用紙一枚を手渡されます。

これで今日のミッションクリアかと思いきや...。

 

「じゃあ本館の4階に行って公印もらってきてくださいね〜」

 

そう。これだけでは単に免許証の内容を翻訳したにすぎず、

この翻訳文の内容に間違いがないという領事館の公印を押してもらう必要があるのです。

 

ということで、エレベーターに乗り4階へ。

整理番号券を引いて待つことおよそ10分。ピンポーンと僕の番号が表示された

カウンターへ向かいます。

 

「えと、この翻訳文に公印がほしいんですけど」

「はいはい。じゃあ身分証明書を提示してください」

「身分証明書?韓国の外国人登録書でもいいですか?」

「いえいえ、日本の身分証明書です。パスポートとか」

 

しまった。

実は領事館に来る前に高島平の妹の家にカバンを預けてきており、

パスポートもそのカバンに入れっぱなしだったのです。

 

「す、すみません。パスポート置いてきてしまって...健康保険証ならあるんですけど」

「顔写真がついてるものじゃないとダメですよ。パスポートが無いなら運転免許証とか

 

いやいやいやいや

その運転免許証がほしくてココに来てるわけでしてね...。

 

 

結局その日はそれでアウト。

翌日パスポート持参でまた韓国領事館を訪れ、

紆余曲折の末になんとか公印付きの翻訳文をGETすることができました。

 

 

 

まだまだつづく