韓国生活もずいぶん長くなると、いろんな人に
「や〜すっかり韓国人ですねえ〜」と言われることも増えます。
まあ、正直その言葉って一体どうなの?と思ったりもするのですが(実際まだまだわかってないことの方が多いですし)
「韓国生活にうまく適応してますねえ」ぐらいに捉えておけばいいんじゃないでしょうか。
しかし、いくら長く住んだとしても慣れないことというのはあるもので、
僕の場合それは「トイレでの作法」です。
韓国を訪れたことのある方ならご存知かと思いますが
韓国のトイレの個室には、日本には無いモノが備え付けられています。
それは「大きめのゴミ箱」。
そう。用を足した後の紙は流さずにそのゴミ箱に捨てるのが
韓国トイレにおけるエチケットとなっているのです。
韓国のトイレには必ずといっていいほどこんな表示板が貼られています。
「ご使用になった紙は横のゴミ箱にお捨てください。」
(余談ながらこれ、ハングル間違ってます...옆에→옆의)
理由は「そうしないと便器が詰まるから」。
ところが、僕、これがどうしてもダメなのです。
な〜んかダメなのです。
ということで、いつもいつも
心の中で「ごめんなさい!」と思いつつも便器に捨てていました。
でも...変なんです。
今まで17年そのようにしつづけているにも関わらず、
今までただの一度も
ないのです。
詰まったことが。
そう、一度も。
Never, Ever
これは僕がただにウンがいいだけなのか(失礼)?
長い間ずっと疑問だったのですが、
このたび朝鮮日報にこんな記事が。
ナゼ韓国では便器にトイレットペーパーを捨てられないのか?(韓国語)
これは「ナゼいまだに韓国ではトイレットペーパーをゴミ箱に捨てなくてはいけないのか?」という疑問に対し
①便器の問題?
②トイレットペーパーの問題?
③水圧・配管の問題?
④韓国人のの問題?
という4つの観点から果敢に斬り込んでいるコラムなのです。
ここではざっと結論だけを紹介しますが、
内容自体がすごく面白いので、韓国語学習中の方はぜひ原文の読解にもチャレンジしてほしいです。
さて、結論から言って
「韓国のトイレはちゃんと使えばちゃんと流れる」
というものでした。
そもそもトイレにゴミ箱が設置されるようになったのは、
トイレットペーパーというものが韓国で販売されるようになった1971年以前は、
新聞紙とか広告とかそういう粗悪な紙が使用されており、
加えてほとんどのトイレが汲取式だったこともあり、
「紙を一緒に捨てちゃうと、後で回収業者が分別するのが大変だから」
という理由からだったそうです。
で、今のトイレットペーパーはちゃんと水にも溶けるようになってるし、
よほどの不良設計でもなければ水もちゃんんと流れるようになってるし、
韓国人のも、他の国の人のもそんな大した違いはないし←
流しても全然大丈夫よ!
ということだそうですよ皆さん。
現に韓国でも「ゴミ箱の無いトイレ」は増加中で
地下鉄5~8号線を運営しているソウル地下鉄道では
「トイレットペーパーは便器に流しましょう」キャンペーンを2012年から実施中です。
今まで毎回一抹の罪悪感(と不安)を感じていたのですが、
これからは堂々と水に流してしまってよいのです!
(ただ、このブログを読んで「それでも詰まっちゃったよ!ど〜してくれんだ!」というクレームには対応しかねますのでご了承くださいヽ(;´ω`)ノ)