韓国生活あるある?占いに振り回された話 | ゆうきの韓国スケッチブログ

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ソウルに住んで16年目の日韓夫婦。韓国の日常をつれづれなるままに文字や写真やイラストでスケッチしていきます。

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」なんて言葉がありますが、
韓国で暮らしていると、「占い」というものが
人々の生活の中にかなり密接に根付いていることを感じます。

特に中高年韓国人女性の中には
ちょっと日本では想像出来ないぐらいのレベルで
占いに絶大な信頼を寄せている人が少なくなく、

日韓カップルや日韓夫婦の中にも
「宮合(いわゆる相性占い)」が良くないという理由で交際を反対されたとか、
姑が占い師に頼んで勝手に子どもの名前をつけてもらってきたとか、
占いにまつわる迷エピソードを持つ人が珍しくありません。

かくいう僕もそんな中の一人。
ということで、今日は僕が韓国の占いに見事に翻弄されたお話を。

今から10年ほど前のこと。
当時僕と妻は生まれたばかりの長女と共に、
ソウル南部にある「瑞草区盤浦洞」というところに住んでいました。
今の江南エリアをご存知の方なら、地下鉄9号線の「新論峴駅」の近くと言った方がわかりやすいかもしれません。

当時の僕の職場はソウル南西部にある
ソウル大学の言語教育院でした。
家から職場までは日も明けぬうちにバスに乗って
峠をいくつも超えて40分はかかる距離で毎朝かなり大変でした。

そもそもその街に暮らしたのは
その前の職場が江南駅のすぐ近くにある日本語学院だったため、
通うのに楽だという理由だったのですが、
新しい職場に移ってしまってからは、
通勤にも時間がかかり、子育てをするのに適しているわけでもないという
特にメリットのない場所となっていました。

そんな折も折、住んでいた家の契約が終わることとなり
僕らは引っ越しをすることになりました。

毎日の通勤に心底辟易していた僕は、
ソウル大学からすぐ近くの街の物件をいくつかチェックし、
(そのエリアは盤浦洞に比べるとかなり相場が安いこともあり)
なかなかいい条件の家に引っ越せそうな感じでした。

ということで、気持ちはすっかり快適な通勤生活に向けてまっしくらだったある日、
嫁はんがこんなことを言い出したのです。
「引っ越しをするに当たって良い方角を見てもらおう」

普段はそんなことを気にするような人でもないし、
お気に入りの物件も見つかっていたので「何をいまさら」と言ったのですが、
彼女は「いくら信じない人でも、引っ越しの時には見てもらうもんだ」と譲りません。


ということで、近所の占い師さんに見てもらうことに。

そして驚きの結果が...!

なんと
(今住んでいる家から見て)「南西は凶骸骨
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ええええええええ

それ思い切り職場の方向なんだけど...!

てか、今まで見て来た物件全部そっち側なんだけど...!

 

快適な通勤ライフの夢がもろくも崩れさる音がしました。

 

で、でも南西じゃなくても

せめて南とか西とか、

職場にちょっとでも近い場所は...というと

「それもダメ」

 

じゃ、じゃあどこならいいんですか!?

と若干切れ気味に尋ねると、占い師のアジュンマ曰く

「北東が吉」

 

 

 

北東...

盤浦から北東ということは...

 

狎鴎亭洞ドルドル

清譚洞ドルドルドル

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ソウル屈指のセレブ街ではないですか...!!!Σ(=°ω°=;ノ)ノ

 

す、住めない...

貧乏日本語講師にはとても手が出せない...

 

ガックリ肩を落とし絶望している僕に

占い師のありがた〜い(んだかどうだかわかんない)一言が。

 

「その方角に河を渡っちゃえばいいじゃないの」

 

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と、いうことで...

たどり着いたのは「建国大学前」として知られている

広津区紫陽洞...。

 

 

片道40分から大幅に短縮されるはずだった僕の通勤時間は

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それからの1年間
毎朝毎朝満員電車に揺られながら
「何でこんなことをしているんだ」と思わぬ日はありませんでした


が、
その後ほどなくして次女を授かったのと、
職員用アパートの抽選に通ったのは、
嫁はんは「あの時占い師の言うことを聞いていたからだ」と言いますが...。

さてその真偽は、
信じるも八卦、信じぬも八卦ですね