グラベルライドラリー大鹿村
開催日:2024年5月26日(日)
場所:長野県大鹿村
結果:優勝
・タイム計測 1 (14km) : 2位(48分12秒)
・タイム計測 2 (12km) : 1位(35分9秒)
・タイム計測 3 (16km) : 1位(53分7秒)
合計レースタイム:2時間16分28 秒
総移動時間:5時間32分30秒
総距離:約95km
獲得標高:約2659m
天候:曇り
STRAVA↓
『グラベルライドラリー』恥ずかしながら全くノーマークだったが、出場してみたらめちゃくちゃ面白いではないか!
素晴らしい大会を教えてくれた友人のアンディには心から感謝🙏
グラベルイベントではあるが、過去大会の様子を見るとMTBやクラシックなオフロードバイクもいたりと、車種を問わず楽しんでいる様子だったのでMTB参戦を決意。
(グラベルバイクを持っていないだけ(笑))
バイクのルールは太さ32C以上のタイヤを履いていればOKとのこと。
大会の最もユニークなポイントはラリー形式というところだろう。
行程すべてを競うわけではなく、その中に設けられた計測区間の合計タイムで競うという、自転車レースではMTBのエンデューロ以外では見たことがないスタイルだ。
レースコース、計測区間の数や距離は、公平を期すため、当日まで発表しないというのがこれまた面白い。
レース当日スタート前に貼り出されたコース概要やスタート順には参加者が群がり、未知だったコースを平等に知ることになる。
今回のタイム計測区間は3つとも登り基調で、もれなく強烈な激坂付き😍
タイム計測以外はリエゾン区間と呼ばれ、ペースは自由だが、チェックポイントを回り、各々の設定されたスタート時間に間に合うようにライドしなければならない。
リエゾン区間も平坦区間がほぼないので、何気に足を削られる。
計測区間は、2人ずつ、1分間隔でスタート。
📸吉元さん
第一計測区間は13.4km&285m↑。
スタート地点。📸大鹿村観光協会
標高も1000mを超えて空気の薄さを感じる。
最高標高は1635m!
未知のコースなだけに、斜度や登りの長さがわからず、ペース配分が非常に難しい。
しかし、その情報の無さがこのレースの醍醐味でもある。
とりあえずスタートから全力TTのイメージで追い込む💨
予想していたよりも激坂が延々と続き、緩むポイントがない。
パワー5倍強位で踏んでいたら心肺の様子がおかしい?!
標高が1500m近いので、上がった心拍と呼吸がいつものように落ち着いてくれない。非常にキツい!
標高を加味せずに平地感覚で追い込んだせいで、酸欠でフラフラになり、強制的にペースダウン。。。
路面は王滝のように荒れてはいなく、深めの砂利や砂がたまにあるが、基本は綺麗な気持ちいいグラベルロード。
(MTB乗りとしてはもっと荒れてくれていた方が嬉しいけど😆)
📸大鹿村観光協会
後半は気持ちの良いアップダウンがある斜度緩めの下りがフィニッシュまで続く。
📸大鹿村観光協会
下りに入ってようやく心肺が復活し、なんとか踏み直せたが、ペース配分を完全にミスった反省だらけのTTとなってしまった。
圧巻の最速タイムを叩き出した立田選手からは10秒遅れ。
この時点でおそらく暫定2位。
タイム区間を終えると、みんなでお互いのタイムや「きつかった〜」とかレースを振り返る談笑タイム。
リエゾン区間は単なる移動ではなく、みんなとの楽しい交流時間でもある。
しかしながら、皆強い!速い!
上位には、立田選手はじめ、王滝グラベル100kmの優勝者 松尾選手、筧56選手、遠藤選手、Wood選手、吉田選手、前年度優勝者 吉本選手(なぜかシングルスピード😆)と強豪グラベルライダーが勢揃い。
第1計測区間では、このメンバーが3分以内にギュッと入っている激アツな展開。
この皆からの刺激を受け、さらにヤル気レベルが爆上がり🔥
第2計測区間は、アップダウンを繰り返しながら緩やかな登りが長〜く続く12km、120m↑。
前回の失敗をしないようにペースが上がり切らないように、慎重に限界ギリギリのポイントを攻める。
📸大鹿村観光協会
パワーは安定した登りでは4-5倍、アップダウンの登りでは6倍のインターバルを繰り返すイメージ。
初見のコースと正確な距離がわからないので、もう一踏みできる余力を残しながら終盤に備える。
📸大鹿村観光協会
前にスタートした選手たちに「ガンバ!」と声をかけることで、互いを応援し、集中力を保つ。
息が上がり過ぎてて、何言ってるか伝わらなかったかもしれませんが(笑)
📸大鹿村観光協会
ペース配分はうまくいき、最後まで垂れることはなく、(おそらく)最速タイムでフィニッシュ。
もう少し出し切れたかなと思ったが、その余力は最後のタイム計測で出し切ろう🔥
第3計測区間までの移動は長く、なかなか登るが、絶景の展望台にあるエイドステーションでは食べ物がしっかり用意されていて心身ともにしっかりエナジーチャージ。
最後のタイム計測区間は、最長の16km, 266m↑。
スタート直後に待ち構える約5km続く長い激坂は強烈!
ここまでTT2区間含む60km以上を乗ってきた後なので、なかなかの疲労感もある。
しかし、この皆がきつい状況だからこそ、今が勝負所だ!
長い登りは路面がそこそこ荒れているので、安定したパワーを出すのが難しい。
FTPあたりで平均パワーキープを意識。
長い登りを終えると、第一計測区間と同じ道。
下り基調のアップダウンがフィニッシュまで続く。
📸大鹿村観光協会
来月から始まる長期アメリカ遠征のレースをイメージして、さらにモチベーションを上げる。
ここにきて脚が本日最高に覚醒!
登り返しは全て6倍以上を意識をしていたが
勝手に数値がそれ以上出てくれているスター感覚。
TT2回分の疲労も感じず、3回目もパワーが落ちることなくしっかり踏めている。
春先から北米の長距離レースに向けてひたすら積み上げた筋持久力トレーニングの成果を感じる。
このベースに絶対的なパワーを上げるトレーニングを積めば、もう1段階レベルアップできそうだ。
とても良い感覚で最終計測区間をフィニッシュ。
タイムも聞く限りだと暫定最速のようだ。
暫定ではあるが、合計タイムでも最速。
総合優勝することができた。
この優勝は決して楽ではなく、トップグラベルライダーの皆は本当に強く、タイム差も近く、全力の接戦だった。
「MTBですごいですね!」
というありがたいお言葉を多数いただいたが、
今回はグラベルバイク向きのコースではあったり、私のフルサスMTBはジオメトリーや重量面で不利に思われがちだが、快適性はピカイチ!
私の身体の一部とも言えるMTBをチョイスしたからこそ、今回のタイムを出せたと思っている。
バイクの性能を最大限を引き出す練習にも最適だった。
今回のレースで愛車とのシンクロ率がさらに上がったと確信している!
あとはフィジカルで全てカバー(笑)
私はオフロードである限り、やっぱりMTBが一番好き😘
優勝賞品はなんと!
大鹿村在住のアーティストの方が特別に作成してくれた時計😍
大鹿村の大自然をモチーフにしたデザイン。
ありがとうございます🥹
全員に配られた参加賞も豪華。
私がいただいたのは、大鹿村産の塩を使った「お塩もなか」と大鹿村産の「大鹿一味唐辛子」。
どちらもとても美味しい!
日本ではまだまだオフロードレースの多様性が遅れているのが現状だが、今回のようなグラベルラリーという新しい形のレースが生まれたことはとても素晴らしいことだと思う。
今大会は、手作り感があり、全体的にリラックスした雰囲気なのでレースを始めたい人にもお勧めできる。
しかしながら、タイム計測区間はエリートレベルでもしっかりガチになれるメリハリ感がある大会。
優勝やライド自体も最高に楽しかったけれど、私にとっての一番のハイライトは、車種やレベルの垣根を越えて新たな出会いと交流ができたこと。
オフロード大会の新たな可能性と、その明るい未来を感じることができた。
今後もタイミングが合えばぜひ参戦したいし、応援していきたい大会だ。
”日本で最も美しい村”の一つに認定されている大鹿村は、大自然に囲まれた素晴らしい場所だった。
自給自足の人たちが多かったり、都心からの移住者がいたり、知人とのご縁があったり、”ヒッピーの聖地”とも言われるとても興味深い場所。
次来る時はぜひゆっくりと訪れたい😊
今回も多大な応援とサポートありがとうございました。
~使用レース機材・装備~
バイク: Canyon LUX CF SLX
ホイール:DT SWISS XMC 1200 SPLINE, 30mm
タイヤ: MAXXIS MAXXLITE(F&R), 前後35PSI(廃盤モデル)
シーラント:Finish Line
グリップ: ERGON GA3
グローブ: Ergon HM2
サドル:ERGON SM Pro Men
シートポスト:DT SWISS D232ONE
工具・サドルバッグ・ボトルケージ: Topeak
スペアチューブ:Tubolite
チェーンオイル:Finishline ceramic wet
ブレーキ:Shimano XTR
ドライブトレイン:Shimano XTR, フロント34T
ペダル: Shimano XTR
ヘルメット: Limar AIR PRO
チームジャージ:SPORTFUL
パーソナルスポンサー:
チームスポンサー: