連日チャタと開発作業!
数日前までは自力で頑張って歩いていたチャタですが、昨日急に歩けなくなりました。
ナックリングという症状が起こり、手足に力が入らない状態で歩こうとしても転んでしまう。
体温も下がってきました。
変わり果てたチャタの姿を見ると元気な頃とどうしても比較してしまう。
年末から毎日のように涙が枯れるくらい泣きました(笑)
もう覚悟は出来ています。
でも口元に流動食を与えるとまだたくさん食べてくれるので食欲はあるんです。
最後までやれる事を全力でやる。
歩けなくても、最後までチャタは私の開発に付き添ってくれています。
CADやっててもマシン切削していても膝の上、布団の上から応援してくれている。
この一週間、色々考えてチャタと二人で頑張って試作してきたプライベートルアー達を金型製作という形で残す事に決めた。
ウルトラチャタビー。
150mm(100~130g)
190mm(185~240g)
サイズは2機種で重量は様々。
このルアーは私が南国ロックショアゲームでプライベートで使用する為に作ったヘビーバイブレーション。
相当数試作をして煮詰めてきた為、アクションは秀逸です。
マニアックすぎて需要もあまりないと思うので、製品化するかどうかは当初悩んでいました。
この大きさになると試作サンプルを作るのも一苦労。
貫通ワイヤーも手曲げですし、削り出しにも時間がかかる。
昨年の春だったかな?
連日調整を繰り返し、悪戦苦闘している横でチャタは応援してくれていました。
ハンドメイド作業をしていると必ず膝の上に来るから毎日ABSの粉だらけになって掃除機で吸ってあげると喜んでいました(笑)
上はアクション出しに成功し、フィールドで戦える性能を持ったエリートサンプル達。
理想の性能を出すのに100本近くの試作をしたと思います。
チャタが倒れた年末の12月28日からは連日ウルトラチャタビーの作業をしていました。
当初予定していたABSフルソリッド構造は削り出しサンプルであれば全く問題はありませんが、射出成型の量産モデルでは様々な問題が起こります。
この点を改良、乗り越えるべく毎日チャタと一緒にデータ修正作業、そして削り出し作業。
結果、成型ウエイト一体型貫通ワイヤーを採用し、内部の全ての強化リブを内部にオフセットさせずに接着面にする事でフルソリッド構造に限りなく近いレベルのボディー強度を持たせながら、アクションと飛距離面を強化する事に成功しました。
ボディー内部に中空部分が出来た事でレスポンスは更に上がり、スイムテストではチャタビー85と変わらないレベルのアクションを実現出来ました。
ここまで来れば金型を起こしてOKです。
昨年秋までの実績としては、ギンガメアジやカスミアジを数本とバラハタ複数。
他にはアオチビキ、バラクーダ、カマズザワラのバイトは結構ありました。
明確なGTのバイトは3回、その内1本はフッキングしましたが実力不足で獲れませんでした・・・。
正直、まだ発売するレベルの実績はないと思っています。
金型が完成したら来年1年間様々なフィールドでテストを実践し、自分の中で満足が出来たら販売方法は未定ですが製品化しようと思っています。
チャタの名前をつける以上、100%納得いくまでやり抜くつもりです。
完全に趣味の分野のルアーですが、私のこのルアーに懸ける思いは本当に強いです。
マニアックな分野ですし、使う人は少ないと思いますが、今の私の開発技術を100%注ぎ込みチャタの名に恥じない素晴らしいルアーにしたい。
昨年、ウルトラチャタビーの開発テストで大きなアラが釣れたと一時SNSで話題になっていたようですが、残念ながら間違った情報であり、そのような事実、実績は一切ございません。
事実ではない間違った実績を放置すれば、ユーザー様が話を信じて購入してしまう可能性がございます。それは絶対に避けなければいけません。
ウルトラチャタビーは私の開発人生の中で間違いなく特別なルアーになります。
今後も引き続き、しっかりとテストを繰り返していきたいと思います。
ウルトラチャタビーと並行して開発してきたBIGルアー達。
これらも本来はプライベート用でしたが、テスト完了後、全モデルで金型を起こす事に決めました。
これらもチャタと二人で試行錯誤してきたルアーです。
最後まで私に出来る事を全力でやってあげたいと思います。
このブログを書いている今も、チャタは精一杯頑張っています。