息子の担任の先生が
度々、電話を下さったり、訪問して下さり
話しをする中で、このように言ってらっしゃいました

「他の子供達よりも、精神的な成長が早いと
自分と同じ悩みを抱えている人が居なくて
周りの誰にも、相談できなくて
なんで、自分は、皆と違うんだろう、とか
自分でも、何が悩みなのか分からないとか
そういう精神的な壁にぶつかったりするんですよね」

担任の先生は、中学校から転任されて来たので
思春期の生徒達の心情を
よく知っていらっしゃるのかも知れないと思いました

他の保護者の方達からは
小学生には厳し過ぎるとの評判でしたが
息子のような大人びたタイプには、逆に
良かったのかなと、思いました

先生が言われることに素直に耳を傾けていると
先生も、こちらに寄り添ってくれるのが分かります

せめて、母親の私が、先生とも繋がらずに
心を閉じてしまえば、親子共々
本当に社会から孤立してしまいます

息子に「先生が嫌なの?」
と、聞いてみたことがありました

すると息子は
「先生が厳しいのは嫌なこともあるけれど
学校へ行きたくない理由は、それだけではない」
と、言ってました




ならば、何が嫌なのか知りたくて
友達が嫌なの?
いじめられてるの?
勉強が嫌なの?
授業が嫌なの?
給食が嫌なの?

と聞いても、何も答えなくて
黙って涙を流すだけでした

ただ、友達関係が嫌なの?
という質問に対してだけは

「友達と遊ぶ時は自由だから、嫌じゃない
イジメられてもいない」

と、答えてくれました

なので、先生の話を聞いて
本人も、何が嫌で学校へ行きたくないのか
自分でも、分からないのかも知れないのかな

だったら、それが分かるようになるまで
待つしか無いのかな、と
それ以来、息子にはあまり質問しなくなりました

息子とも、先生とも、一緒に考えて行く
いつ、答えが見付かるのか
いつまで、それが続くのか
全く分からなくて、果ての無い
暗中模索の苦しい旅だけれど
親も、子供と一緒に成長して行くしか無いのかな

出口が分からないトンネルは
こんなにも苦しいのかと、思いましたが
親としての器が、試されているのかなと
覚悟を決めなければならないと思いました