もし、誰かに何かを頼まれたら・・・?
もちろん、その人との関係によって違ってくると思います。
そして、その頼まれごとによっても違ってきますね。
そして、それに対してどのように対応するかで、相手の方の反応も大きく違ってくることでしょう。
ある一人の若者は、師匠のもとに友人が訪ねてきた際に、その上司から200円を渡されてジュースを買って来てくれるように頼まれました。
そしてその若者は200円を握りしめ、近くの自販機にジュースを買いに行きました。
それはとても暑い日。
「何でこんな暑い日に、俺が行かなきゃいけないんや?」
「俺以外にも他の奴がいるやろ!」
ジュースを買って、師匠のもとにもどると・・・
師匠は、その若者の横っ面を「バチッ」と殴り言ったのです。
なぜ、若者は殴られたのでしょう?
(ここでは体罰の是非は、考えないことにします)
「何でお前は、走らんかったんや?」って、師匠は言います!
そして続けて言ったのです。
「お前がな、何もなかったようにジュースを買ってきて、それを渡してみい。俺の友達は『ありがとう』と礼儀でお礼は言うはずや。
しかし、時間がたっておまえのことなんて全く記憶に残らんだろう。
でも、一生懸命走ってジュースを買ってきて、汗だくになって買ってきたジュースを渡してみい。
きっとおれの友達は、『なんだその汗は? 走っていってくれたんか? おれのためにすまんなあ~』って言うはずや」
実はその若者、いつも師匠からそんな対応をすることを強要されていました。
このような対応をすることを強要されたその若者は、最初、その意味がわからず、心の中で反発を感じたこともあるようです。
しかし、
「頼まれごとは試されごと!」
人から頼まれたことに対して、その人は自分を試してる、と考えて、予想を上回るように行動することをいつも心がけるように教えられていたのです。
その結末は?
21歳で独立したその若者は、事業を成功させます。
なぜなら、師匠から、徹底的に「まわりにいる人を喜ばせる」ということを身にしみるまで叩きこまれたからです。
さらに、その若者は26歳の時に、ブライダルレストランを開業して、それも成功させます。
頼まれたことに対して、予想を上回るように行動しているので、人としての魅力も増し加わり、応援しようとする人が増えてくるそうです。
結果として、その若者は事業を成功させてしまった。
そしてその若者は現在、40代になって、全国各地を年間300回も講演して歩いています。
その若者とは?
中村文昭さんです。
中村さんの講演ですが、ある人は「日本一の講演家」と言っているほどです。
私も中村さんの講演のCDを数種類もっていて、おそらくトータルで2~300回は聞いています。
それだけ心を奮い立たせるものがあります。
そして元気になりたいと思った時に、今でもたまに聞くことがあります。
すると思わず元気をもらえます。