子どもも頃に・・・
よくお父さんやお母さんからいわれた言葉はありますか?
私は母から、「~すると大変だから、~しないように」という言い方をされたことを覚えています。
小さい頃の特定の言葉をあまり覚えていないのですが・・・
例えば、車の免許を取ってから言われた言葉。
「事故を起こしたら大変だから、人(友達など)を車に乗せちゃいけないよ」
そんな言葉が自分の中にあって、今だに影響があるような気がします。
車を運転することと事故がなんとなく結びついていて、車を運転する時に、なんとなくマイナスのイメージが伴う感じがしたりします。
とはいえ、運転は嫌いではないのですが、なんとなく・・・
人もたくさん乗せて運転もするのですが・・・
このように親に言葉の影響力はとても大きいようです。
ちなみに、子どもの頃に親御さんから言われた言葉で、いまでも影響されているという言葉はないですか?
言葉には大きな影響力があるのです。
そしてその言葉によって縛られることも。
そう言えば、「心の傷なんかない」という講演のなかで野田俊作先生はこんなことをおっしゃっていました。
言葉というのは催眠効果をもっています。
すべての言葉が催眠効果をもっています。
・・・我々臨床家は実は、我々のコミュニケーションが全部催眠だとまず思っているんです。
で、例えば、お母さんがあなたのことが好きよって子どもに言うのは催眠で、子どもはお母さんに愛されているんだと思いますし、そして愛される子として振る舞います。
お母さんはあなたのことが嫌いなのよって、お母さんが言うとですね、今度は同じ子が嫌われた子として振る舞います。
それで嫌われている子として振る舞いますから、僕もお母さんのことが嫌いだって言って、それにお母さんは子どもに嫌われている親として振る舞います。
今度はまた子どもに向かって別の催眠暗示を呟いて、グルグルとお互いに催眠をかけあいっこをするんです。
そういうふうにして言霊のやり取りをするんですよ。
例えば、「こんにちは」という言葉も催眠なんで・・・あいさつひとつでそれから先のコミュニケーションを変えていきます。
これをお読みになると、言葉がどれだけの影響力があるかがお分かりになるのではないかと思います。
ちなみに、催眠をウィキペディアで調べてみると・・・
催眠(さいみん、英: hypnosis)とは、暗示を受けやすい変性意識状態のひとつ。
言葉をやり取りを通して人は暗示を受け、その影響を受けやすくなるということ。
だからこそ、子どもにアドバイスなどをする時に、「~すると大変だから、~しないように」という否定的な言葉は避けた方がいいのではないかと思います。
では、どうしたらいいかというと・・・
「~すると(プラスの表現)だから、~しよう」というふうに肯定的な表現を使う方が望ましいような気がします。
例えば、私の例ですと・・・
「人を乗せるということは大切な命をあずかるということだから、特に安全に気をつけて運転しなさい」など!
おそらく、このように肯定的に言われた方が、変なプレッシャーを受けたり、運転することに対するマイナスのイメージをもつことは避けられるのではないかと思います。
さて、このように言葉には催眠効果があり、大きな影響力を与えるということを考えました。
このことを前提にして、次の感動的な話しをご覧になってみるのはいかがでしょう?
女手ひとりで息子を育てたお母さんの話しですが、言葉の催眠効果という視点をもって見ることで、ただ、感動したでは終わらないと思います。
ただ、ハンカチを用意してご覧ください。
この話しは実話に基づいたものだそうで、本も出ているようですので、アマゾンのリンクも貼っておきます。