●子育ての目標! 自立した人とは具体的にどんな人? | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

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勇気づけでお子さんの健全な心も育ててあげませんか?

「あなたの子育ての目標はなんですか?」



もし、そんなふうに聞かれたら、どのように答えますか?



何度も言及していますが、パセージのテキストの一番最初のページに、子育ての目標について書かれています。



行動面と心理面の2つに分けて書かれているのですが・・・



行動面の目標は



①自立する



②社会と調和して暮らせる



心理面の目標は



①私は能力がある



②人々は私の仲間だ



と子供が適切な信念を培えることとしています。



そのような目標を持つこと自体、とても大切ではないかと思います。



カーナビを例に考えてみると・・・



カーナビに目的地を入力し目的地に向かうのですが、案内のとおりに進まないことってありますよね。



すると、すぐに軌道修正して別のルートを案内してくれませんか?



おそらく、子育ても、目標をしっかり設定することで、現在の立ち位置を確認することができると共に、向かうべき方向がしっかりしているので軌道修正も容易なんだと思います。



その際に、有効なのが、



「この対応をすることで、子どもが『自分は能力がある』と感じる? 『人々は仲間だ』という感覚を培う上で役に立つだろうか?」



などと自問すること。



そのように自問し軌道修正をすることで、子育ての心理面の目標に近づくことができるはずです。



それをベースにして、子供が「自立する」、「社会と調和して暮ら」すことができるように、教えたり、勇気づけたりすることが必要なんだと思います。



では「自立する」って?



子供が大人になって「自立」した状態はどんな状態でしょう?



それについて具体的に考えてみたことはありますか?



ちなみに。アドラー心理学を小学校で実践し、現在は、上越教育大学で教鞭をとられている赤坂真二さんは、それについて著書の中で「親がいなくとも何とかやっていける状態」と述べています。



また、「花まる学習会」という学習塾を経営している高濱正伸さんは、それを「メシが食える大人」と表現しています。



つまり、親がいなくともなんとかやっていけて自分の力でメシが食える状態。



そんな状態を自立というようです。



でも現実は、先日も紹介したように、2011年の内閣府の統計で、ひきこもりといわれる30代までの若者たちが70万人以上いるという結果が示されているんだそうです。



いわゆる自立できない若者が・・・



ちょっとショッキングな数字だと思いませんか?



そしてそんな若者が増え続けるとすると、ちょっとまずいですね。



だからこそ、いま、子どもの自立に向けた取り組みが必要とされるのだと思います。



その点で、社会全体で何らかの取り組みをしていかないといけないのだろうと思います。



それに加えて、お父さんお母さんも自立とは何か、そのためにどうしたらいいのかについて考える機会を持つことが必要なのかもしれません。



その点、上で紹介した赤坂先生の本をお読みになることをお勧めいたします。


●「自立論 子どものやる気を引き出す親になる

赤坂真二著


それと高濱先生の著書も非常に参考になりました。



そちらについては、また、機会を見て、もう少し具体的な内容に踏み込みつつ、本の紹介をさせていただきます。