子供が勉強しない!
そんな悩みを抱えておられる親御さんは多いのではないかと思います。
では、なぜ、子供が勉強しないと困るのでしょう?
子供が将来、困るから?
それとも自分(お母さん)が困るから?
(自分の親としての評価が下がため)
逆に・・・
子供が勉強すると、なぜ、うれしいのでしょう?
この問題を考えるときに、2つの軸があるように思います。
一つ目の軸は、子供の成長自体を心からうれしく思うというスタンス。
2つ目の軸は、子供が成長することで、自分が「いいお母さん」と評価されることを喜ぶスタンス。
この2つのスタンスがあるように思うのですが、いかがでしょう?
おそらく、子どもは、なぜ、「自分が、勉強ができてほしいとお母さんが思っているか」を敏感に察するのではないかと思います。
もし、お母さんが、子どもが勉強できることで、親としての評価が高まる、という感覚があるとしたら・・・
多分,子どもも敏感に、そのことを察知するかもしれません。
そして親と子の関係がよければ、まだいいのですが、もし、そうでないとすると・・・
かえって、子供を勉強から遠ざけてしまう可能性があるかもしれませんね。(反発して)
なので、親御さん自身が、「なぜ、勉強が・・・」という問いかけに対して、しっかりとした答えを持つことは重要なんじゃないかと思います。
では、なぜ、子供は勉強する必要があるのでしょう?
明確な答えを、子供に伝えることができますか?
きのう、アドラー心理学基礎講座理論編に参加した話を書きました。
きのうの記事は、「世間並み・・・」に関する記事でしたが、その同じ脈絡の中で、野田先生は、子どもの行動がどのように貢献に関与しているかを探す必要性について、次のように述べていました。
子供の行為、子供がやったことの中で、共同体感覚に向いていることを探さなくちゃいけない。
共同体感覚に向いているって、何なのかというと、貢献しているということ。
みんなの役に立っているということでしょ。
みんなの役にたっているなか、みんなの中で一番、最初に出てくるのは、わたし(お母さん)。
子供が「わたくしの役にたっている」ということをまずは認めてあげる。だから「子どもが手伝ってくれたら『ありがとう』って言ってね」といっている。
子供が勉強していると「うれしいな」って!
なんで、うれしいかというと「あなたは役にたつ人になろうとしているから! そうやって、勉強することで賢くなるから。将来、大人になったときに、世の中で役にたつ人になれるから」
野田先生の話しの中で述べられていた論議は、明らかに、お母さん自身の評価云々を言っていませんね。
子供が社会に出て、役に立てる人物になれることを喜ぶというスタンスで語られています。
子供には、社会で役にたつ人物であって欲しいと願うこと自体は、まっとうな願いだと思います。
だから、それを伝えたい。
そして・・・
子供は、勉強ができないよりも、絶対的にできた方がいい。
なぜなら、それによって、社会に出た時に、世の中で役にたつ可能性が広がるから!
でも、もし、何の理由もなく有名大学に入ることを強要するとしたら・・・
おそらく、子どもも、その意図を見抜くことでしょう。
多分、人って、本質的に誰かの役にたつ生き方をしたいと思う生き物なのかも知れません。
だからこそ・・・
子供が勉強することで、「人の役にたつ人になれる可能性が広がること」を喜んであげたいものです。