きのうは、水戸パセージ後、初の自助会を行いました。
パセージは、アドラー心理学に基づいた育児講座。
そして自助会は、講座の終了後、行われるフォローアップの会です。
何でもそうかもしれませんが、新しいことを学んだときは「がんばろう」と燃えていても、時間がたつにつれ、知識も意欲も低下して行くものです。
それは筋肉も鍛え続けないと筋力が落ちていくことになぞらえることができるでしょう。
アドラー心理学の知識も使っていないとどんどん錆びていくようです。
残念なことですが!
そのために、パセージ終了後も、自助会というものが組織され、知識や意欲、そして筋力を保てるように、共に集まってお互いに磨き合います。
きのうは、水戸の公共施設で自助会は行われました。
その進行役を務めてくださったのが、Kさんという方なのですが、司会進行ぶりは、初めてとは思えない。
一人一人の発言に注意を払い、全員に配慮を払ってアイコンタクトを払う。
そして滞りなく会は進行していきました。
もちろん、参加した人全員で協力しあって場は作られます。
とても居心地がいい場でした!
Kさん、事例を提供して下さったYさん、そして書記として協力して下さったKさん。
ありがとうございました。
ところで、自助会が終わり、家に帰ると私の携帯が鳴りました。
近くの本屋さんからの電話です。
あの本が入ったので、取りに来て下さいという電話でした。
あの本?
岸見一郎さんのあの本です。
早速、その本屋さんに向かい、その本をとうとう手に入れました。
そしてその本を読み始めたのですが・・・
やっぱりおもしろいというか、知的好奇心をくすぐられます。
まだ、4分の1くらいしか読んでないのですが、本には付箋をたくさん付いています。
岸見さんは、ギリシャ哲学者でありながら、アドラー心理学のカウンセリングもされている方。
その本には、岸見さんの体験談に基づいた話に加えて、いにしえの賢人たちの珠玉の言葉、そしてアドラー及び、その知見に基づいた言葉にあふれています。
例えば、相互尊敬という考えを示すために、岸見さんは、高校の時の倫理社会の先生との出会いについて紹介しています。
入学して間もないある日、向こうの方から足をややひきずるようにして顔を下に向けて歩いてくる先生を見て、私は他の先生にしていたように、何気なく軽く会釈をした。すると、驚いたことに、先生は、はっきりとその場で足を止めて、深々と私に頭を下げられた。当時、先生は70歳くらいだったので、私は驚いてしまった。
そして、尊敬ついてこう語っています。
私は高校生で先生に比べたら何も知らない等しい。それなのに、先生は初めてあった日、頭を下げられた。私にはそうされる理由がない、と思った。
しかし後に、私も教師になり、親になり、このことの意味がわかった。人が人を尊敬するのに理由はいらない。何か条件があって尊敬するのではない。その人の存在がそれ自体として尊敬に値するのであり、相手が誰であれ、大切な友人、仲間として尊敬するのである。
(p62)
そしてこの後も珠玉の言葉が続く。
ノートに書きだしていつでも見れるようにしておこうと思います。
感情のコントロールについて書かれているところなども、平易に書かれていて感情に関して理解が深まりました。
アマゾンでレビューをされていた方すべてが、★5つをつけていたのも納得です。
自助会を通して、そしてこのような本を通してもアドラー心理学に関する知識を磨いて行きたいものです。
ちなみに、その本とは?
少し前にも紹介した本ですが、以下にリンクを貼っておきます。